目頭切開
(メガシラセッカイ)

Epicanthoplasty

目頭にある蒙古ヒダ(モウコヒダ)を切開・除去して目の横幅を広げる手術。アジア人に多い目頭の蒙古ヒダを調整することで、目を大きく見せたり、平行型二重を作りやすくする目的で行われる。

目頭切開とは

目頭切開(epicanthoplasty)は、目頭にある蒙古ヒダ(モウコヒダ・内眼角ひだ)を切開・除去して、目の横幅を広げる形成外科手術です。蒙古ヒダはアジア人を中心に存在する皮膚のヒダで、目頭の内側を覆っているため、目幅が短く見えたり、二重が末広型に見えたりする原因になります。

蒙古ヒダを調整することで、目幅を広げる平行型二重を作りやすくする離れ目を改善するなどの効果が期待でき、目元の印象を大きく変える手術として、二重切開法と組み合わせて行われることも多くあります。

主な術式

  • Z形成術(Z-plasty):Z字型に切開/傷跡が目立ちにくい/変化中等度
  • W形成術(W-plasty):W字型に切開/変化が大きく出やすい
  • 内田法:日本独自の改良術式/自然な仕上がりを重視
  • 韓流式:はっきりとした変化/東アジアで普及
  • Park式:韓国の医師が開発/傷跡を最小化

術式によって変化の大きさ・傷跡の目立ちにくさ・修正の難易度が異なります。クリニックや医師ごとに得意な術式が異なるため、症例写真を確認することが重要です。

期待される効果

  • 目の横幅の拡大(2〜4mm程度)
  • 平行型二重ラインの形成補助
  • 離れ目(目頭間距離が広い)の改善
  • 目元の縦横バランスの改善
  • 切れ長な印象の演出

適応の判断基準

目頭切開は誰にでも適しているわけではありません。以下のような特徴がある方に向いていると言われています。

  • 蒙古ヒダが厚い・大きい
  • 目頭間の距離が広い(離れ目)
  • 末広型二重を平行型にしたい
  • 目の横幅が短く感じる

逆に、目頭間の距離が元から狭い「寄り目気味」の方には目頭切開はリスクとなるため、医師の慎重な判断が必要です。

他の目元手術との関係

  • 目頭切開:目幅を内側へ広げる
  • 目尻切開:目幅を外側へ広げる
  • 二重切開法:縦の二重ラインを作る
  • グラマラスライン形成:下まぶたを下げて縦幅を広げる

これらは単独で行われることもありますが、複数を組み合わせて目元を総合的にデザインすることも多く、患者の希望と顔全体のバランスを考慮した術式選択が重要です。

施術の流れ

  • カウンセリング・デザイン決定(鏡で確認しながら)
  • 局所麻酔
  • 切開・縫合(片目10〜20分/両目で30分〜1時間)
  • クーリング・止血確認
  • 当日帰宅可・抜糸は5〜7日後

リスク・副作用・ダウンタイム

  • 腫れ:1〜2週間で大きな腫れは引く/完成は3ヶ月後
  • 内出血:2〜3週間/メイクで隠せる範囲
  • 傷跡の赤み:3〜6ヶ月で目立たなくなる
  • 左右差:術後の腫れの引き方で一時的に出現
  • 後戻り:稀に蒙古ヒダが部分的に再生する
  • 開きすぎ・寄り目化:切除しすぎた場合に発生するリスク
  • 赤い肉が見える:内眼角部の粘膜が露出する場合
  • ケロイド・肥厚性瘢痕:体質による/日本人では稀
  • 修正困難:切除した皮膚は戻せない

目頭切開は元に戻せない手術であり、特に「切除しすぎた場合の修正は非常に困難」とされています。

費用相場

  • 目頭切開:20万〜35万円
  • 目頭切開+二重切開:35万〜70万円
  • 目頭切開+目尻切開:35万〜60万円
  • 修正手術:30万〜80万円(難易度による)

目頭切開が向いている人・向いていない人

向いている人:蒙古ヒダが厚くて目頭が覆われている/離れ目が気になる/末広型二重を平行型にしたい/目幅を広げたい/2週間以上のダウンタイムを取れる

向いていない人:目頭間距離が元から狭い(寄り目気味)/蒙古ヒダがほぼない/20歳未満/ケロイド体質/妊娠中・授乳中/重度のドライアイ・眼疾患/傷跡が気になる人/不可逆な変化を受け入れられない

目頭切開は顔のバランスを大きく変える手術であり、わずかな切除量の違いで印象が劇的に変わります。目頭切開の経験豊富な形成外科専門医のもとで、自分の蒙古ヒダ・目頭間距離・希望する仕上がり・術式の特徴について十分にカウンセリングを受け、症例写真も確認した上で施術を受けることが、満足のいく結果につながります。

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