バッカルファット除去
(バッカルファットジョキョ)
Buccal Fat Removal
頬の深層にある脂肪「バッカルファット」を除去して、頬のもたつきを改善し、シャープなフェイスラインを作る手術。SNSの影響で2020年以降、海外セレブを中心に世界的なブームとなった輪郭整形の代表術式。
バッカルファット除去とは
バッカルファット除去(Buccal Fat Removal)は、頬の深層にある脂肪のかたまり「バッカルファット(頬脂肪体)」を口腔内から除去する手術です。バッカルファットは頬の中央〜下部に存在する独立した脂肪体で、これを取り除くことで頬下部のもたつきが解消され、フェイスラインがシャープになります。
2020年頃からSNSで話題となり、海外セレブ(ベラ・ハディッドやレアおじいの影響、各種有名インスタグラマーの公表など)を中心に世界的なブームとなりました。日本でも2022年頃から急激に需要が高まり、現在も人気の輪郭整形メニューのひとつです。
適応となるケース
- 頬下部のもたつき・たるみが気になる
- 丸顔をシャープにしたい
- 痩せても顔だけ丸く見える
- ホローチーク(頬がスッと凹んだ立体感)を作りたい
- モデル・俳優のような輪郭を希望
作用機序
バッカルファット除去では、口腔内(口の中の頬の粘膜)を1〜2cmほど切開し、その奥にあるバッカルファットを直接掴み出して除去します。表面の皮膚は切らないため、外側に傷跡が残らないのが大きな魅力です。
ただし、バッカルファットは顔面神経や血管と密接に位置しているため、医師の解剖学的知識と手術技術が結果と安全性を左右します。
期待される効果
- 頬下部のもたつき・たるみの改善
- フェイスラインのシャープ化
- ホローチーク(立体感のある頬の凹み)形成
- 小顔効果・横顔の印象改善
- 体重を落としても顔だけ太く見える悩みの解消
他の小顔治療との比較
- バッカルファット除去:手術/永続/頬深層に作用/立体感が出る
- 頬の脂肪吸引:手術/永続/皮下脂肪に作用/フェイスライン改善
- エラボトックス:注射/半年ごと/咬筋を縮小
- ハイフ:超音波/引き締め/たるみ改善
- 糸リフト:たるみを物理的に引き上げ
バッカルファット除去は「立体感のある頬の凹み」が他治療では出せない独自の効果。一方、頬の皮下脂肪が多い場合は脂肪吸引も併用するケースがあります。
施術の流れ
- カウンセリング・適応判断(顔のもたつき部位の特定)
- 当日:局所麻酔(必要に応じて静脈麻酔)
- 口腔内切開・バッカルファット摘出・縫合(両頬で30〜60分)
- 抜糸不要(吸収糸を使用するクリニックが多い)
- 腫れの落ち着き:1〜2週間/完成は3〜6ヶ月
リスク・副作用・ダウンタイム
- 腫れ・内出血:1〜2週間/頬全体に広がる
- 左右差:除去量の差で発生
- 表情筋・神経損傷:稀/顔面神経頬筋枝の刺激で表情の動きが一時的に変化
- 口腔内感染:稀/口腔内手術特有のリスク
- 頬の異常な凹み:取りすぎで発生/戻せず修正困難
- 加齢で頬がこける:将来の老化時に頬の脂肪不足で老け見えしやすい
- 修正困難性:除去した脂肪は戻せない
- 食事中の頬粘膜噛み:一時的に発生する場合
バッカルファット除去で最も注意すべきは「取りすぎによる将来の老化感」です。バッカルファットは加齢で自然に減少するため、若いうちに大量に取ると、将来頬がこけて老けて見えるリスクがあります。
費用相場
- 両頬:20万〜50万円
- 頬の脂肪吸引と同時:プラス15〜30万円
- 修正・脂肪注入による回復:50万〜100万円(極めて困難)
バッカルファット除去が向いている人・向いていない人
向いている人:頬下部のもたつきが顕著/丸顔のコンプレックスが強い/痩せても顔だけ大きく見える/ホローチークを作りたい/永続的な変化を望む/20〜30代で適応量が多い
向いていない人:もともと頬がこけ気味/40代以降で将来の老化リスクが高い/妊娠中・授乳中/重度の喫煙者(治癒不良)/顔面神経麻痺の既往/心理的に手術を受け入れる準備ができていない
バッカルファット除去は「短期的なシャープさ vs 長期的な老化リスク」を天秤にかける手術です。バッカルファット除去の症例数が豊富で、適切な除去量を判断できる形成外科専門医・美容外科医のもとで、自分の顔の脂肪分布・希望する仕上がり・将来のリスクについて十分にカウンセリングを受け、納得した上で施術を受けることが、満足のいく結果につながります。