人中短縮術
(ジンチュウタンシュクジュツ)

Lip Lift

鼻の下〜上唇の距離(人中)を短縮し、口元のバランスを整える手術。鼻の付け根直下を切開して皮膚を切除し、上唇を上方に引き上げる。長い人中による「間延び顔」の改善や、若々しい印象への変化を目的に選ばれる。

人中短縮術とは

人中短縮術(リップリフト/Lip Lift)は、鼻の下から上唇までの距離(人中/じんちゅう)を短縮する手術です。鼻翼基部直下を切開し、皮膚と一部の組織を切除することで、上唇を上方に引き上げて人中を物理的に短くします。

人中が長いと「間延びした印象」「老けた印象」を与えると言われ、近年のSNS文化や韓国アイドル・モデル文化の影響で、若い世代を中心に需要が高まっています。二重整形と並ぶ顔バランス整形の代表術式のひとつです。

適応となるケース

  • 人中の長さが顔のバランスから見て長く感じる
  • 歯が見えにくく口元が間延びして見える
  • 加齢で人中が伸びてきた・上唇が薄くなった
  • 口元を若々しく華やかに変えたい
  • 顔のバランス調整をしたい

作用機序

人中短縮術では、鼻翼基部の直下のラインに沿って皮膚を切開し、目的の短縮量に応じて3〜8mmほどの皮膚と一部の口輪筋を切除します。残った皮膚を縫合することで、上唇が上方に引き上げられ、結果として人中が短縮します。

傷跡は鼻の下の自然な陰影に沿うようデザインされ、3〜6ヶ月で落ち着くと目立ちにくくなりますが、傷跡が完全に消えることはなく、近距離では確認できる場合が多いです。

期待される効果

  • 人中の短縮(3〜8mm程度)
  • 上唇の上方移動による上唇のボリュームアップ感
  • 口元の若々しい印象
  • 歯が自然に見える口元(特に上前歯)
  • 顔の縦バランスの改善

他治療との組み合わせ

  • 上唇へのヒアルロン酸:上唇のボリュームアップとの相乗効果
  • 口角挙上術:下がった口角の引き上げで全体的な口元改善
  • 顎形成術:あごとのバランス調整
  • 鼻整形:鼻先〜人中〜上唇の縦バランス調整

施術の流れ

  • カウンセリング・デザイン(短縮量の決定)
  • 当日:マーキング・局所麻酔(必要に応じて静脈麻酔
  • 切開・組織切除・縫合(30〜60分)
  • 抜糸:5〜7日後
  • 腫れの落ち着き:1〜2週間/傷跡の落ち着き:3〜6ヶ月

リスク・副作用・ダウンタイム

  • 腫れ・内出血:1〜2週間/メイクで隠せるレベルになるのは1週間後〜
  • 傷跡(鼻下のライン):完全には消えない/体質次第で目立つことも
  • 左右差:切除量や腫れの引き方で発生
  • 表情の不自然さ:切除しすぎで上唇が引きつれ、笑顔が不自然になる
  • 口輪筋損傷:稀/笑顔・口の動きの変化
  • 感染・血腫:稀だが手術リスクとして存在
  • 修正困難性:切除した皮膚は戻せない/戻し手術は極めて困難
  • 歯茎が出やすくなる:上唇が短くなることでガミースマイル化する場合

人中短縮術で最も注意すべきは「切除量の判断」です。短すぎると不自然になり、戻すことができません。慎重なデザインと医師との十分な相談が必要です。

費用相場

  • 人中短縮術:30万〜50万円
  • 上唇ヒアルロン酸との同時施術:プラス5〜10万円
  • 修正手術:50万〜100万円(極めて困難)

人中短縮術が向いている人・向いていない人

向いている人:人中の長さがコンプレックス/顔のバランス調整を希望/恒久的な変化を望む/1〜2週間のダウンタイムを取れる/傷跡が残ることを許容できる/不可逆的変化と修正困難を理解できる

向いていない人:人中の長さが平均的(手術の意義が薄い)/妊娠中・授乳中/重度の喫煙者(治癒不良)/ケロイド体質(傷跡リスク大)/ガミースマイル傾向がある/不可逆的変化への理解が不十分

人中短縮術は「鼻〜口元の縦バランス」と「傷跡の許容」の両方を慎重に判断する必要がある手術です。人中短縮術の症例数が豊富で、自然な仕上がりに定評のある形成外科専門医・美容外科医のもとで、自分の人中の長さ・顔のバランス・希望デザイン・傷跡リスクについて十分にカウンセリングを受け、症例写真も確認した上で慎重に判断することが、満足のいく結果につながります。

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