ガミースマイル
(ガミースマイル)
Gummy Smile
笑った時に歯茎が3mm以上見える状態。原因は上唇挙筋の発達・上顎骨の突出・歯茎の長さなど多岐にわたる。原因に応じてボトックス、ヒアルロン酸、外科手術などで改善可能。
ガミースマイルとは
ガミースマイル(Gummy Smile)とは、笑ったときに上の歯茎が3mm以上見える状態を指します。「ガム(gum:歯茎)」が見える「スマイル(笑顔)」の合成語で、医学的な疾患というより口元の印象に関する審美的な悩みとして扱われます。
本人や周囲は「歯茎が目立つ」「子供っぽく見える」と感じることがあり、美容医療・歯科の領域で多様な治療法が提供されています。
ガミースマイルの原因(タイプ別)
ガミースマイルは原因によって4つのタイプに分類され、適切な治療法も異なります。
- 筋肉性ガミースマイル:上唇挙筋(笑うとき上唇を持ち上げる筋肉)が発達しすぎている/ボトックスが第一選択
- 骨格性ガミースマイル:上顎の骨が前方へ突出または下方に長い/外科的矯正が必要
- 歯茎性ガミースマイル:歯茎が異常に長い/歯肉切除術が適応
- 歯性ガミースマイル:歯のサイズが小さい/歯科的処置(クラウン延長等)
複合タイプも多く、診断が治療成功の鍵です。
主な治療法
- ボトックス注射:上唇挙筋に注射し動きを抑制/筋肉性に最適/持続4〜6ヶ月/費用3〜5万円
- ヒアルロン酸注射:上唇に注入してボリュームを足し、相対的に歯茎を目立たなくする/持続6〜12ヶ月
- 歯肉整形術:歯茎を切除して歯茎の見える面積を減らす/歯茎性に適応/半永久
- 上唇粘膜切除術:上唇の内側の粘膜を切除し、上唇が上がらないように制限/筋肉性で長期持続を希望する場合
- LeFort 1型骨切り術:上顎骨を切り上方移動/骨格性/本格的外科手術
ボトックスは最も手軽な治療で、まずはこれを試すケースが多い。効果が一時的なため、長期持続を求めるなら外科的アプローチを検討します。
ボトックスによる治療の詳細
ボトックスを上唇挙筋に少量注射することで、笑った時の上唇の引き上げが抑えられ、歯茎の露出が軽減されます。
- 施術時間:5〜10分
- 効果発現:3〜7日後
- 持続:4〜6ヶ月
- 費用:3〜5万円/回
- ダウンタイム:ほぼなし
注入量と部位の精度が結果を左右するため、口元のボトックス施術に慣れた医師を選ぶことが重要です。
リスク・副作用
- ボトックス:表情の不自然さ、上唇が上がらず発音しにくい、左右差
- ヒアルロン酸:腫れ・内出血、しこり、稀に血管閉塞
- 歯肉切除術:出血、感染、術後の痛み
- 上唇粘膜切除術:粘膜の癒着、口を閉じにくい一時的な症状
- 骨切り術:本格的な外科手術のリスク(出血、神経損傷、術後変形)
費用相場と治療法の選択
- ボトックス:3〜5万円/回
- ヒアルロン酸:5〜10万円/回
- 歯肉切除術:10〜30万円
- 上唇粘膜切除術:30〜70万円
- 骨切り術:100〜300万円
まずはボトックスで試して、効果と仕上がりに納得できれば継続、長期解決を求めるなら外科的アプローチへ進む、という段階的な治療プランが現実的です。
治療を選ぶ際のポイント
原因の正確な診断が成功の鍵です。筋肉性なのか骨格性なのか歯茎性なのかで、最適な治療が全く異なります。経験豊富なクリニックで適切な診断を受けたうえで、自分に合った治療法を選んでください。
気軽に始めるならボトックス、本格解決なら外科手術、というように治療の侵襲度・持続性・費用のバランスを医師と相談しながら決めることが推奨されます。