ほくろ除去
(ホクロジョキョ)
Mole Removal
色素性母斑(メラノサイト系の良性腫瘍)を切除・蒸散・電気凝固で除去する施術。大きさ・部位・盛り上がりにより、CO2レーザー・電気メス・くりぬき法・切縫法を使い分ける。悪性鑑別が前提。
ほくろ除去とは
ほくろ除去は、色素性母斑(メラノサイト系の良性腫瘍)を切除・蒸散・電気凝固で取り除く施術です。ほくろは医学的には「母斑細胞母斑」と呼ばれ、表皮基底層〜真皮の母斑細胞集簇によって生じます。
大きさ・盛り上がり・部位に応じて、CO2レーザー・電気メス・くりぬき法・切縫法を使い分けます。整容的目的が中心ですが、悪性黒色腫(メラノーマ)との鑑別を経るのが医学的に重要なステップです。
期待される効果
- ほくろの平坦化・除去
- 顔の印象の改善
- 衣服に擦れる不快感の解消
- 悪性鑑別ができる(病理組織検査)
- 多発ほくろの整容的整理
術式の選択
- CO2レーザー蒸散:小さな盛り上がりほくろ向け、傷あと小
- 電気メス(焼灼):レーザーと類似、安価
- くりぬき法:直径3〜6mm、円形に切除し縫合不要
- 切縫法:大きい・深い病変、線状の傷で縫合
- 病理組織検査:切縫法・くりぬき法で組織を提出可能
- レーザー蒸散の再発:深部に母斑細胞が残ると再発
施術の流れ
初回はカウンセリングとダーモスコピー検査で悪性鑑別。施術当日は局所麻酔下で3〜10分/個で除去。複数個まとめて処置することも可能です。術後は1〜2週間のテープ保護で創部を保護します。
術後経過と効果実感
術後は1〜2週間でかさぶた脱落、その下にピンク色の新生皮膚が現れます。3〜6ヶ月で周囲との色馴染みが完成。切縫法は線状の白い傷あとが残り、3〜12ヶ月で目立たなくなるのが一般的です。
- 1〜2週間:かさぶた脱落・抜糸
- 1〜3ヶ月:赤み・PIHのピーク
- 3〜6ヶ月:色馴染みが完成
- 1年:傷の最終仕上がり
リスク・注意点
- 瘢痕形成:深く除去すると凹み・線状瘢痕
- 色素沈着(PIH):術後1〜3ヶ月のピーク
- 再発:レーザー蒸散で深部残存
- 悪性鑑別の見落とし:ダーモスコピー検査が必須
- 感染症:抗生剤投与で予防
- ケロイド体質:胸・肩などは慎重判断
費用相場
1個あたり5,000〜30,000円(サイズ・術式で変動)。CO2レーザー・電気メスは安価で、切縫法・くりぬき法はやや高め。悪性疑いで切除する場合は保険適応になります。
クリニック選びでは皮膚科専門医または形成外科医の在籍と、ダーモスコピーによる悪性鑑別を行うかを確認しましょう。多発除去の場合はセット料金もチェックポイントです。
向いている人・慎重判断が必要な人
向いている人:顔のほくろが気になる/メイクで隠せない/衣服に擦れて困っている/悪性鑑別を兼ねたい方。
慎重判断が必要な人:急速に変化したほくろ/不整な形・色のほくろは、まず皮膚科でダーモスコピー・病理検査を優先。ケロイド体質の方は瘢痕リスクの相談を要します。
ほくろ除去は安全に見えて悪性鑑別が極めて重要な施術です。皮膚科または形成外科の経験豊富な医師のもとで、ダーモスコピー検査と術式選択を相談したうえで判断することをおすすめします。