ニキビ跡
(ニキビアト)
Acne Scar / Post-Acne Scarring
炎症性ニキビが治癒した後に残る色素沈着・赤み・凹凸(クレーター)の総称。タイプによって治療法が異なり、複数の施術を組み合わせるアプローチが一般的。
ニキビ跡とは
ニキビ跡は、炎症性ニキビが治癒した後に皮膚に残る色素沈着・赤み・凹凸(クレーター)の総称です。タイプによって治療アプローチが大きく異なるため、まずどのタイプかを見極めることが治療設計のスタートになります。
大きく分けて赤み(炎症後紅斑)/色素沈着(炎症後色素沈着・PIH)/凹凸(萎縮性瘢痕=アイスピック型・ボックス型・ローリング型)の3種類があり、混在することも多いです。凹凸タイプは真皮の損傷が大きく、改善には継続的な治療が必要になります。
なぜ起こるのか
- 真皮の炎症ダメージ:強い炎症で組織が破壊される
- 修復過程の不全:コラーゲン産生のバランスが崩れて凹凸ができる
- メラノサイトの活性化:炎症刺激でメラニン産生が亢進し色素沈着
- 毛細血管拡張:炎症後の赤みが残ることがある
- 遺伝的体質:瘢痕やケロイドができやすい体質
- ニキビを潰す・触る:物理的な悪化要因
治療の選択肢
タイプ別に治療法を組み合わせるのが基本です。まずは新規ニキビの炎症コントロール、次にニキビ跡の改善というステップで進めます。
- 赤み:IPL、Vビーム、レーザージェネシスなど血管をターゲットにする治療
- 色素沈着:ハイドロキノン外用、トラネキサム酸内服、レーザートーニング
- 浅い凹凸:ダーマペン+PRP、ケミカルピーリング
- 中等度の凹凸:ポテンツァ・Genius RF・Secret RFなどニードルRF
- 深いアイスピック型:TCA CROSS(高濃度TCA局所塗布)
- 広範囲・複合タイプ:フラクショナルCO2レーザー、コンビネーション治療
治療後のケアと効果実感の目安
治療後は紫外線対策と保湿を徹底し、新規ニキビが出ないようスキンケアを整えます。施術後の皮むけやかさぶたは無理に剥がさず自然剥離を待つことが、色素沈着予防に重要です。生活習慣の見直しと並行して通院することで結果が安定します。
- 1〜2週間:施術部位のダウンタイム(赤み・かさぶた)が落ち着く
- 1ヶ月:色素沈着の薄れ、肌のキメ改善を感じ始める
- 3ヶ月:コラーゲン新生による凹凸の改善が現れる
- 6〜12ヶ月:コース完了後もリモデリングが続き、徐々に滑らかに
リスク・注意点
- 炎症後色素沈着の悪化:レーザー治療で起こり得る
- 再瘢痕化:強い治療で逆に瘢痕が深くなることがある
- ケロイド形成:体質によって治療部位が盛り上がる
- 感染・毛嚢炎:マイクロニードル系で稀に発生
- ダウンタイムの長期化:肌質によって赤みが数週間続くことがある
- 新規ニキビが活動期にある場合の悪化:先にニキビ管理が必要
費用相場
治療法によって幅があり、ダーマペン+PRPは1回 3〜6万円、ニードルRFは1回 5〜18万円、フラクショナルCO2は1回 5〜15万円が目安です。コース総額は15〜80万円程度になることが一般的です。
同じ施術名でもクリニックで内容と価格が大きく異なります。コース回数・薬剤費・アフターケアを事前に確認し、複数院で見積もりを取って比較すると判断しやすくなります。
治療を検討すべき人・経過観察でよい人
治療を検討すべき人:クレーター状の凹凸が気になる/メイクで隠せない色素沈着がある/長期間赤みが続いている/ニキビ跡で日常生活に支障がある方。
経過観察でよい場合:軽度の色素沈着でターンオーバーで改善傾向にある/施術直後のため自然な改善を待っている段階/ニキビが活動期で先にそちらの治療が必要な場合。
ニキビ跡治療はタイプ判定と適切な施術選択が結果を大きく左右します。自己判断で強い治療に進まず、症例実績のある経験豊富な医師のもとで、カウンセリングを通じて段階的な治療計画を立てたうえで判断してください。