SMAS筋膜
(エスエムエーエスキンマク)
SMAS / Superficial Musculoaponeurotic System
顔の表情筋を覆う膜状の組織で、深さ約4.5mmにある層。たるみの根本原因はこのSMAS筋膜の弛緩にあり、ハイフ・フェイスリフト・糸リフトなど多くのたるみ治療がここをターゲットにする。
SMAS筋膜とは
SMAS筋膜(Superficial Musculoaponeurotic System:表在性筋膜系)は、顔の表情筋を覆う膜状の組織で、皮膚から約4.5mmの深さに位置します。日本語では「表在性筋膜」とも呼ばれ、顔の解剖学的構造の中でも美容医療において最重要のターゲット層のひとつです。
SMAS筋膜は、皮膚と深部の筋肉・骨を連結する役割を持ち、顔の表情を作るとともに、皮膚を内側から支える「ハンモック」のような構造体です。加齢によりこのSMAS筋膜が緩むことで、たるみ・ほうれい線・フェイスラインの崩れが生じます。
なぜ美容医療で重要なのか
たるみの根本原因はSMAS筋膜の弛緩にあるとされています。表面の皮膚だけを引き締めても、深部のSMASが緩んだままでは持続的な改善は望めません。逆に言えば、SMASに直接作用できる治療法こそが、本格的なたるみ改善を実現できると考えられています。
多くのたるみ治療がSMASをターゲットにしているのは、この理由です。
SMASに作用する治療法
- ハイフ(HIFU):超音波で4.5mmのSMASに熱凝固点を作る/非侵襲
- ダブロ / ウルトラフォーマー:医療ハイフ機器(韓国製)
- ウルセラ:医療ハイフの代名詞(米国製)
- 糸リフト:糸でSMASを物理的に引き上げる
- SMASフェイスリフト(外科手術):SMASを直接切開・縫合して引き上げる本格的リフト
これらの治療法は侵襲度・効果の強さ・持続期間が異なりますが、すべてSMAS筋膜にアプローチする点で共通しています。
治療法による作用の違い
- ハイフ系:熱凝固でSMASを収縮させる/非侵襲/持続6〜12ヶ月
- 糸リフト:物理的にSMASを引き上げる/低侵襲/持続12〜24ヶ月
- SMASフェイスリフト:SMASを切開して縫合/外科手術/半永久的
たるみの程度・年齢・希望する持続期間・許容できるダウンタイム・予算により、最適な治療法は異なります。
SMASフェイスリフト(外科手術)について
美容外科手術の中で、SMASを直接的にアプローチする本格的なたるみ治療を「SMASフェイスリフト」と呼びます。皮膚だけを引っ張るのではなく、SMAS筋膜を切開して縫合し直すことで、半永久的なリフトアップを実現します。
40代以降の本格的なたるみに対する根本治療として位置付けられますが、ダウンタイムは1〜2ヶ月と長く、費用も100万円以上と高額です。
関連する治療を選ぶ際のポイント
SMAS筋膜にアプローチする治療を選ぶ際は、SMASまで届く治療かどうかを確認することが重要です。例えばエステサロンの「ハイフ」は出力が限定されており、医療機関のSMASに到達しない可能性があります。
本格的なたるみ改善を望むなら、医療機関でのSMAS層対応の機器・施術を選んでください。
カウンセリングでは、自分のたるみの程度を医師に正確に診断してもらい、SMAS治療が適応か、それとも表層の治療で十分か、適切な選択肢を提案してもらいましょう。