拘縮鼻修正
(コウシュクビシュウセイ)
Contracted Nose Revision
過去の鼻整形後に組織が硬く縮んでしまった「拘縮鼻」を、被膜切除・自家組織移植などで修正する難度の高い手術。
拘縮鼻修正とは
拘縮鼻修正は、過去の鼻整形後に被膜・瘢痕組織が硬く縮んで鼻が短くなった、上を向いた、引きつれが生じた、といった状態(拘縮鼻)を修正する難度の高い手術です。
原因の被膜・瘢痕を切除し、肋軟骨や真皮脂肪などの自家組織で失われた構造と柔軟性を再構築します。
作用機序
硬く縮んだ被膜と瘢痕組織を可能な範囲で切除し、鼻の中の空間を再び確保します。プロテーゼがある場合は抜去します。
失われた支柱と長さを取り戻すため肋軟骨で土台を作り直し、皮膚の血流と柔軟性を回復させるため真皮脂肪などで組織を補填します。皮膚の伸展性が修正量の限界を決めます。
期待される効果
- 拘縮の解消
- 鼻の長さと形の回復
- 鼻の柔軟性の回復
- 不自然な引きつれの軽減
- 鼻先と鼻翼の位置関係の再構築
- 横顔のEラインの整え
- 整形の修正を求める方への対応
術式・施術の選択肢
施術の流れ
- カウンセリング・拘縮の評価と修正計画の設計
- 全身麻酔または静脈麻酔+局所麻酔
- 被膜・瘢痕切除・プロテーゼ抜去・自家組織移植(180〜300分)
- 縫合・ギプス固定
- 抜糸・固定除去は約1週間後/経過観察は長期
リスク・副作用・ダウンタイム
- 再拘縮(再発のリスクが残る)
- 左右差
- 感染
- 移植軟骨の吸収・湾曲
- 皮膚の血流障害
- 鼻先の硬さ(数ヶ月〜)
- 思い描いた形に届かないことがある
- 修正困難
通常の鼻整形修正手術との違い
同じ修正手術でも、拘縮の有無で侵襲と難度が大きく異なります。
- 拘縮鼻修正:組織の縮みと瘢痕を扱う/自家組織再建が中心・難度高
- 通常の修正手術:位置・形の調整/プロテーゼ入れ替えなど侵襲は中程度
拘縮の有無は診察で慎重に評価し、必要量の自家組織と手術回数を含めて長期的な計画を立てます。
こんな方に向いている施術
- 過去の鼻整形後に鼻が短くなった・上を向いた方
- 鼻に強い引きつれや硬さを感じている方
- プロテーゼの長期使用後に拘縮が出た方
- 複数回の修正で改善しなかった方
- 本格的な修正を希望する方
ただし、これらに当てはまる場合でも、最終的な適応判断は医師の診察を経て行われます。自己判断ではなく、専門医のカウンセリングで自身に適しているかを確認することが重要です。
経験豊富な医師に相談を
拘縮鼻修正は、侵襲が大きく再拘縮のリスクも残る難度の高い手術です。修正手術の経験が豊富な形成外科専門医のもとで、長期的な視点で相談することが大切です。施術の適応・術式・リスクは一人ひとりの状態で異なります。カウンセリングで自分の状態・希望・ダウンタイムの許容度まで含めて十分に相談したうえで判断することが、納得のいく結果につながります。