TCAピーリング
(ティーシーエーピーリング)

TCA Peel

トリクロロ酢酸を用いた強力なピーリング剤。濃度10〜35%まで幅広く、皮膚科の専門治療として用いられる。深さ調整でニキビ跡(凹み)への局所的な強力アプローチ「CROSS法」も人気。

TCAピーリングとは

TCAピーリング(Trichloroacetic Acid Peel)は、トリクロロ酢酸を用いた強力なピーリング剤です。AHA・BHAより深い層まで作用でき、濃度10〜35%まで幅広く、皮膚科の専門治療として用いられます。

近年は「CROSS法」と呼ばれる手技で、ニキビ跡の凹みに高濃度TCAを点状塗布し瘢痕の盛り上がりを促す治療も人気です。表皮真皮浅層の組織を入れ替えることで、ニキビ跡・毛穴・小ジワ・色素沈着を改善します。

仕組み・特徴

  • タンパク質凝固作用表皮タンパクを凝固させ剥離
  • 濃度で深さを調整:10%表皮・35%真皮浅層
  • フロスティング:施術中に白く凝固する目印
  • CROSS法:高濃度の点状アプローチ
  • コラーゲン産生促進:3〜6ヶ月かけて新生
  • 医師の手技差大:技術依存性が高い

対応する悩み

  • ニキビ跡(凹凸・色素沈着):CROSS法が効果的
  • 毛穴の開き:表皮〜真皮の引き締め
  • 小ジワ・肌質改善コラーゲン産生
  • くすみ・色ムラ:表皮の入れ替え
  • 光老化:紫外線ダメージへの対応
  • 難治性の角質トラブル

施術と経過

洗顔・脱脂後にTCA塗布、目的の深さ(フロスティングで判定)まで作用させて中和。5〜10日の皮むけを経て新しい肌が現れます。4〜8週間隔で3〜5回のコースが標準。CROSS法は凹み部分のみへの適用です。

  • 1〜3日:赤み・腫れのピーク
  • 5〜10日:皮むけ完了
  • 1ヶ月:肌質の改善実感
  • 3〜5回:効果のピーク
  • 長期紫外線対策で効果維持

リスク・注意点

  • 強い赤み・皮むけ:施術後5〜10日
  • 炎症後色素沈着(PIH):色黒の方で起こりやすい
  • 瘢痕形成:濃度・手技ミスで発生
  • 低色素症:過剰深部到達での色抜け
  • 技術差大:医師の経験で結果が変わる
  • ヘルペス再活性化:既往者は予防内服推奨
  • 強いダウンタイム:5〜10日の社会的活動制限

費用相場

1回1〜5万円(濃度・範囲で変動)。CROSS法は1ポイント1,000〜5,000円程度。3〜5回コースで5〜20万円になります。

クリニック選びでは皮膚科専門医または美容皮膚科の在籍と、TCAピーリングの症例数を確認しましょう。技術差が大きい治療なので、症例写真の確認も重要な判断材料です。

向いている人・他の選択肢を検討すべき人

向いている人:難治性のニキビ跡(凹凸)/毛穴の重度の開き/光老化が進んでいる/ダウンタイムを取れる方。

他の選択肢を検討すべき人:軽度の悩みなら穏やかなAHA・BHAで十分。ダウンタイムが取れない方はダーマペンポテンツァフラクショナルレーザーが代替。色黒肌は出力管理に経験のある医師選択が必須です。

TCAピーリングは効果が大きい反面、技術差とダウンタイムが伴う治療です。皮膚科または美容皮膚科の経験豊富な医師のもとで適応評価と治療計画を相談したうえで判断することをおすすめします。

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