エルビウムヤグレーザー
(エルビウムヤグレーザー)
Er:YAG Laser
エルビウムヤグレーザーは、波長2,940nmの光を用いて肌表面を細かく削り、肌の入れ替わりを促す美容皮膚科治療です。水分への吸収率が高く、周囲組織への熱ダメージを抑えやすい点が特徴とされています。
エルビウムヤグレーザーとは
エルビウムヤグレーザー(Er:YAG Laser)は、波長2,940nmのレーザー光を用いて肌表面を細かく蒸散させる美容皮膚科治療です。この波長は水分への吸収率が高く、照射したエネルギーが浅い層にとどまりやすいとされています。そのため周囲の組織への余分な熱ダメージを抑えながら、表皮や浅い真皮を整えることが期待されます。小じわや浅い瘢痕、毛穴の目立ちといった肌悩みへのアプローチとして用いられることがあります。同じく肌の入れ替わりを促すCO2レーザーと比較されることも多い施術です。仕上がりや適応には個人差があるため、肌状態の見極めが大切とされています。
期待される効果
これらは期待される効果であり、感じ方や程度には個人差があります。肌質や悩みの深さによって適した照射設定が異なるため、事前のカウンセリングで確認しておくとよいでしょう。
施術の流れ
まずカウンセリングで肌状態や悩みを確認し、照射の深さや範囲を決めていきます。施術当日は洗顔でメイクや皮脂を落とし、必要に応じて麻酔クリームを塗布します。痛みに配慮しながらレーザーを肌に照射し、表面を少しずつ蒸散させていきます。照射時間は範囲によりますが、顔全体でおおむね20〜40分程度が目安です。照射後は鎮静のための冷却や軟膏の塗布を行い、肌を保護します。終了後はその日のうちに帰宅でき、医師から術後ケアの説明を受けて施術完了となります。ダウンタイムの過ごし方は仕上がりにも関わるため、説明をよく確認しておくことが望ましいでしょう。
施術後のケアと効果実感の目安
施術後は肌がデリケートな状態になるため、保湿と紫外線対策をていねいに行うことが大切とされています。かさぶたが生じた場合は無理に剥がさず、自然な経過を待つことが望ましいでしょう。効果の感じ方には個人差がありますが、おおよその経過の目安は次のとおりです。
- 当日〜3日目:赤みや軽い腫れ、ヒリつきが出やすい時期
- 4日目〜1週間:かさぶたが乾き、徐々に剥がれ落ちる時期
- 2週間〜1か月:肌表面が落ち着き、なめらかさを感じ始める時期
- 1〜数か月:肌の入れ替わりが進み、変化を実感しやすい時期
1回でも変化を感じる方がいる一方、悩みの程度によっては複数回を組み合わせる場合もあります。メンテナンスとして数か月おきの照射を提案されることもあり、肌の状態を見ながら医師と相談して間隔を決めていくとよいでしょう。
リスク・副作用
- 照射後の赤み・腫れ・ヒリつき
- かさぶたや一時的な肌のごわつき
- 炎症後色素沈着(肌が一時的に濃くなる)
- 色素脱失(肌色が抜けて見える)
- 瘢痕化やケロイドが生じる可能性
- 細菌・ウイルスによる感染
- 悩みの再発や効果の感じにくさ
これらの症状の出方には個人差があります。とくに色素沈着は紫外線対策が不十分だと起こりやすいとされ、施術後の過ごし方が重要です。気になる症状が続く場合は自己判断せず、施術を受けた医療機関へ早めに相談しておくとよいでしょう。
費用相場
エルビウムヤグレーザーの費用は、1回あたり3万〜10万円程度が一つの目安です。照射する範囲や深さ、部分照射か全顔かによって料金は変動します。スポット的なほくろ・イボの除去目的では数千円〜の設定が見られる一方、全顔のリサーフェシングではより高額になる傾向があります。複数回の照射を想定したコース料金が用意されているクリニックもあります。
費用比較の留意点として、表示価格に麻酔代・軟膏代・アフターケア費用が含まれるかは医療機関ごとに異なります。料金の安さだけで選ぶのではなく、機器の種類や医師の経験、照射後のフォロー体制も含めて総合的に比較検討することが望ましいでしょう。見積もりの内訳は事前に確認しておくと安心です。
向いている人・向いていない人
- 向いている人:小じわや浅い瘢痕、毛穴の目立ちが気になる方
- 向いている人:ダウンタイムを許容したうえで肌表面を整えたい方
- 向いている人:紫外線対策など術後ケアにきちんと取り組める方
- 向いていない人:日焼け直後や肌に強い炎症がある方
- 向いていない人:ケロイド体質や色素沈着が起こりやすい方
- 向いていない人:妊娠中・授乳中などで施術を控えたほうがよい方
向き不向きは肌質や悩みの状態によって変わるため、自己判断は避けたほうが安心です。エルビウムヤグレーザーが自分の肌に適しているか、また他の治療と組み合わせるべきかを見極めるためにも、カウンセリングで肌状態をていねいに確認することが大切です。施術を検討する際は、経験豊富な医師に相談しながら進めていくことをおすすめします。