ヤグレーザー
(ヤグレーザー)
YAG Laser
ヤグレーザーは、ネオジムなどを含む結晶を媒体とする1064nm波長のレーザー機器です。波長が長く皮膚の深部まで届きやすいため、シミ・くすみ・赤み・脱毛など幅広い肌悩みへの照射に用いられています。
ヤグレーザーとは
ヤグレーザーとは、ネオジムなどを添加した結晶を媒体とし、主に1064nmの波長を発するレーザー機器の総称です。この波長は皮膚の比較的深い層まで届きやすい特性をもち、メラニン色素や血管、毛包など複数のターゲットへアプローチできる点が特徴とされています。設定するモードやパルス幅によって、シミ・くすみのケア、赤みへのアプローチ、引き締め、脱毛など、幅広い目的に応用されています。同じ波長帯でも機器ごとに照射方式が異なり、医療機関ではお悩みや肌質に合わせて出力やショット数を調整しながら照射が行われます。深部到達性とメラニンへの吸収バランスから、肌色を問わず比較的扱いやすいレーザーとして用いられることが多い機器です。
期待される効果
- シミやそばかすなど、メラニン由来の色素トラブルの軽減が期待されます
- 肌全体のくすみがやわらぎ、明るい印象に近づくことが期待されます
- 毛穴の目立ちにくさや肌のキメの整いが期待されます
- コラーゲン産生の刺激による、ハリ感や引き締めへのアプローチが期待されます
- 設定によっては、ムダ毛へのアプローチや赤みのケアにも用いられます
なお効果のあらわれ方には個人差があり、肌状態や照射回数によって実感の度合いは異なります。
施術の流れ
まずはカウンセリングで肌悩みや目的を確認し、ヤグレーザーが適しているかを医師が判断します。当日は洗顔でメイクや皮脂を落とし、必要に応じて麻酔クリームを使用することもあります。照射時はゴーグルで目を保護し、医師や看護師がお悩みの部位へレーザーを当てていきます。出力やショット数は肌の反応を見ながら調整され、照射時間は範囲にもよりますが10〜30分程度が目安です。照射後は冷却で熱感をやわらげ、保湿や日焼け止めなどのアフターケアの説明を受けて終了となります。シミ取りなど一部の用途では複数回に分けて照射するケースもあります。
施術後のケアと効果実感の目安
照射直後は軽い赤みやヒリつき、ほてりを感じることがありますが、多くは数時間から数日で落ち着いていきます。施術後の肌は乾燥や刺激に敏感になりやすいため、こすらずやさしく保湿し、紫外線対策を丁寧に行うことが大切です。効果の実感までの目安は、おおむね以下のように考えられています。
- 照射当日〜翌日:赤みやヒリつきが落ち着き、肌のトーンに変化を感じる方もいます
- 1〜2週間後:くすみがやわらぎ、肌のなめらかさを実感しやすい時期です
- 1か月以降:複数回の照射を重ねることで、シミやハリへの変化が見えてくることが期待されます
効果を維持するには、肌状態に応じた定期的なメンテナンス照射や、日々のスキンケア・紫外線対策の継続が役立ちます。間隔や回数は医師の指示に沿って調整するとよいでしょう。
リスク・副作用
- 照射後の赤み・ヒリつき・ほてりなど、一時的な肌反応が生じることがあります
- 炎症後の色素沈着が起こる場合があり、紫外線対策が不十分だと長引くことがあります
- まれに水疱やかさぶた、瘢痕が残る可能性があります
- 照射中に輪ゴムで弾かれるような痛みや熱感を感じることがあります
- 効果のあらわれ方には個人差があり、期待した変化を得にくい場合もあります
- 肝斑など一部の肌状態では、設定を誤ると悪化する可能性が指摘されています
こうしたリスクを抑えるためにも、肌診断と適切な出力設定が重要となります。気になる症状が続く場合は、施術を受けた医療機関へ早めに相談しておくとよいでしょう。
費用相場
ヤグレーザーの費用は、1回あたりおおむね8,000〜30,000円が目安です。シミ単発のスポット照射か全顔照射か、トーニングなどのモードか、照射範囲やショット数によって料金は変動します。シミ取りでは1回ごと、くすみケアでは複数回コースで案内されることが多く、回数を重ねる前提で総額を把握しておくと安心です。施術の頻度は目的により異なりますが、数週間おきに数回というプランが一般的です。費用を比較する際は、表示価格が初回限定か通常価格か、麻酔代や薬代、アフターケアが含まれるかを確認しておくとよいでしょう。料金の安さだけで選ぶのではなく、機器の種類や医師の説明内容、通いやすさも含めて総合的に判断することが大切です。
向いている人・向いていない人
- シミ・くすみ・赤みなど、複数の肌悩みをまとめてケアしたい人
- ダウンタイムをできるだけ抑えながら肌のトーンを整えたい人
- 深部までアプローチするレーザーで引き締めを目指したい人
- 一方で、妊娠中・授乳中の人や、照射部位に炎症・感染がある人は受けられないことがあります
- 肝斑や光線過敏症など、肌状態によっては設定の慎重な検討が必要な場合があります
ヤグレーザーは幅広い肌悩みに応用できる一方で、肌質や目的によって適切なモードや出力が変わります。自分に合った施術かどうかを見極めるためにも、まずは経験豊富な医師のカウンセリングを受け、リスクや回数の目安も含めて十分に相談したうえで判断することをおすすめします。