ポリ乳酸注入
(ポリニュウサンチュウニュウ)

PLLA Injection (Poly-L-Lactic Acid)

ポリ乳酸注入は、生体内で吸収されるポリ乳酸(PLLA)を皮膚に注入し、肌自身のコラーゲン産生を促すことでハリやボリュームの低下にアプローチする施術です。注入直後よりも、時間をかけて変化が現れやすい点が特徴とされています。

ポリ乳酸注入とは

ポリ乳酸注入とは、生体内で時間をかけて吸収されるポリ乳酸(PLLA)を皮膚に注入する美容医療施術です。手術用の縫合糸などにも用いられてきた素材で、生体適合性が比較的高いとされています。注入された微粒子が吸収される過程で、肌自身のコラーゲン産生を促すと考えられている点が特徴です。ヒアルロン酸注入のように即時的にボリュームを足すのではなく、数か月かけて緩やかな変化が期待される施術として位置づけられています。加齢に伴うハリの低下や、こけた印象が気になる方に向けて検討されることがあります。効果の現れ方には個人差があります。

期待される効果

  • 肌のハリ・弾力の低下へのアプローチ
  • 頬やこめかみなど、こけた印象の緩和
  • 緩やかなボリュームの補整による全体的な印象の変化
  • 肌のキメや質感の変化(個人差があります)
  • 時間をかけて自然な変化が現れやすいとされる点

施術の流れ

まずはカウンセリングで肌の状態や希望を確認し、注入部位や量の方針を医師と相談します。当日は洗顔後に注入部位を消毒し、必要に応じて局所麻酔やクリーム麻酔を用いて痛みに配慮します。製剤を準備したうえで、細い針やカニューレを使い、対象となる層へ少量ずつ丁寧に注入していきます。注入後は軽くマッサージを行い、製剤を均一になじませる場合があります。施術時間は部位や範囲によりますが、おおむね20〜40分程度が一つの目安です。注入後の状態を確認し、当日の注意点の説明を受けて終了となります。

施術後のケアと効果実感の目安

施術後は赤みや腫れ、内出血が生じる場合があり、数日でやわらぐことが多いとされています。製剤を均一になじませるため、自宅でのマッサージを指示されることがあり、その際は医師の説明に沿って行うとよいでしょう。効果はコラーゲンの産生を伴うため、時間をかけて少しずつ現れる傾向があります。

  • 施術直後〜数日:赤み・腫れ・内出血が出ることがある
  • 2〜4週間:注入による一時的なふくらみが落ち着く
  • 1〜3か月:コラーゲン産生に伴う変化が徐々に現れやすい
  • 数か月以降:全体的な印象の変化を実感しやすい時期

変化を維持するため、複数回に分けて施術を行うことがあります。維持のためのメンテナンス頻度や追加注入の時期は、肌の状態や目的によって異なるため、経過を見ながら医師と相談して決めていくことをおすすめします。

リスク・副作用

  • 注入部位の赤み、腫れ、痛み
  • 内出血や、しばらく残る軽い違和感
  • しこり(結節)やふくらみの発生
  • 注入量や部位による左右差・凹凸
  • 感染や炎症が起こる可能性
  • まれにアレルギー反応が生じる場合

これらのリスクの現れ方には個人差があり、体質や施術部位によっても異なります。気になる症状が続く場合は、自己判断せず施術を受けたクリニックへ早めに相談することが大切です。

費用相場

ポリ乳酸注入の費用は、1バイアルあたり6万〜10万円前後が一つの目安とされています。必要なバイアル数は注入範囲や目的によって変わり、複数回の施術を組み合わせる場合は総額が増える傾向があります。麻酔代や再診料が別途かかるケースもあります。

費用比較の留意点として、表示価格が1バイアル単位か1回分か、麻酔やアフターケアを含むかはクリニックによって異なります。料金の安さだけで選ぶのではなく、医師の経験や説明の丁寧さ、施術範囲の妥当性なども含めて総合的に検討するとよいでしょう。事前に見積もりの内訳を確認しておくと安心です。

向いている人・向いていない人

  • 向いている人:加齢に伴うハリの低下や、こけた印象が気になる方
  • 向いている人:時間をかけた緩やかな変化を希望する方
  • 向いている人:複数回の通院に取り組める方
  • 向いていない人:注入部位に炎症や感染がある方
  • 向いていない人:即時的で大きなボリューム変化を強く希望する方
  • 向いていない人:妊娠中・授乳中の方やケロイド体質の方(医師の判断が必要)

ポリ乳酸注入が自分に合うかどうかは、肌の状態や希望する仕上がりによって異なります。施術を検討する際は、メリットだけでなくリスクやダウンタイムについても十分な説明を受け、経験豊富な医師とのカウンセリングを通じて慎重に判断することをおすすめします。

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