リドカイン入りヒアルロン酸
(リドカインイリヒアルロンサン)

Hyaluronic Acid with Lidocaine

リドカイン入りヒアルロン酸とは、製剤の中にあらかじめ局所麻酔成分のリドカインを配合したヒアルロン酸注入剤です。注入時の痛みをやわらげる目的で開発され、施術中の負担軽減が期待されます。多くの主要ブランドで採用が進んでいます。

リドカイン入りヒアルロン酸とは

リドカイン入りヒアルロン酸とは、ヒアルロン酸注入剤の中にあらかじめ局所麻酔成分のリドカインを配合したタイプの製剤です。従来の注入では、痛みをやわらげるために別途局所麻酔を行う工程が必要でした。リドカインを内包した製剤では、注入と同時に麻酔成分が広がるため、施術中の痛みの軽減が期待されます。現在ではボリューマXCをはじめ、多くの主要ブランドがリドカイン配合タイプを展開しています。注入の目的やボリューム補正の働き自体は通常のヒアルロン酸と同様で、痛みへの配慮が加わった製剤と位置づけられます。

期待される効果

  • 注入時の痛みの軽減により、施術中の負担がやわらぐことが期待されます
  • 麻酔工程の簡略化につながり、施術全体の流れがスムーズになる傾向があります
  • 痛みへの緊張が減ることで、リラックスして施術を受けやすくなるとされます
  • ヒアルロン酸本来のボリューム補正やしわ・くぼみの改善が期待されます
  • 仕上がりのなめらかさにも寄与するとされ、個人差があります

施術の流れ

はじめにカウンセリングを行い、悩みや希望する仕上がり、注入部位や使用量を確認します。続いて注入部位の洗浄と消毒を行い、デザインのマーキングをする場合もあります。リドカインが配合されているため、表面麻酔クリームのみで進めることも多く、製剤の種類や部位に応じて医師が判断します。注入はごく細い針やマイクロカニューレを用い、少量ずつ位置を調整しながら行われます。注入後はなじみを確認し、軽く整えて終了です。施術時間はおおむね10〜30分程度が目安で、部位や範囲により前後します。

施術後のケアと効果実感の目安

施術直後は注入部位に軽い腫れや赤みが出ることがあります。当日は強くこすったり長時間の入浴・激しい運動・飲酒を控えると、内出血や腫れの悪化を抑えやすいとされます。効果の実感には個人差があり、目安として次のような経過をたどることが多いです。

  • 施術直後〜数日:腫れや内出血が出やすく、仕上がりが安定する前の時期です
  • 1週間ほど:腫れが落ち着き、製剤が組織になじみはじめる傾向があります
  • 2〜4週間:注入部位がなじみ、自然な状態を実感しやすくなるとされます

効果は永続的なものではなく、製剤は時間とともに徐々に吸収されます。状態を保ちたい場合は、医師と相談しながら定期的なメンテナンス注入を検討するとよいでしょう。

リスク・副作用

  • 注入部位の内出血・腫れ・赤み・痛みが生じることがあります
  • 製剤がしこりとして触れたり、表面に凹凸が出る場合があります
  • 注入量や位置によって左右差や仕上がりのばらつきが起こることがあります
  • まれに血管内への誤注入による血流障害や塞栓のリスクが報告されています
  • リドカインや製剤成分に対するアレルギー反応が起こる可能性があります
  • 感染や、ごくまれに遅発性の炎症・腫脹が生じる場合があります

費用相場

費用は1本(1mL前後)あたりおおむね5万〜12万円程度が目安です。使用するブランドや製剤の硬さ、注入部位、必要量によって幅があります。複数本を使用する場合や、ほうれい線・あご・こめかみなど範囲の広い部位では、総額が高くなる傾向があります。

費用比較の留意点として、価格だけで判断するのは控えたほうがよいでしょう。製剤の種類や使用量、医師の技術、アフターフォローの体制によって内容は大きく異なります。表示価格が1本あたりか部位ごとかも確認しておくとよいでしょう。料金の内訳や追加費用の有無を、カウンセリングの段階で事前に確認しておくと安心です。

向いている人・向いていない人

  • 向いている人:注入時の痛みが気になり、負担を抑えて施術を受けたい人
  • 向いている人:しわやくぼみの改善、自然なボリューム補正を希望する人
  • 向いている人:ダウンタイムの少ない治療を検討している人
  • 向いていない人:リドカインや麻酔薬にアレルギーの既往がある人
  • 向いていない人:注入予定部位に炎症や感染がある人、妊娠・授乳中の人

リドカイン入りヒアルロン酸は痛みへの配慮がなされた製剤ですが、適応や製剤選びは一人ひとりの状態によって異なります。麻酔薬へのアレルギーや持病がある場合は、事前に医師へ申告しておくことが大切です。仕上がりや費用、リスクに納得したうえで施術を受けられるよう、カウンセリングを十分に行い、経験豊富な医師に相談することをおすすめします。

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