ペルレーン
(ペルレーン)
Perlane
ペルレーンは、スウェーデン発のレスチレンシリーズに属するヒアルロン酸製剤です。粒子が比較的大きく支持力に優れるため、ほうれい線や頬のボリュームアップなど、深めの層への注入に用いられることが期待されています。
ペルレーンとは
ペルレーン(Perlane)は、スウェーデンで開発されたレスチレンシリーズに属するヒアルロン酸製剤の一つです。非動物由来の架橋ヒアルロン酸を用いており、シリーズの中でも粒子が比較的大きく、支持力にすぐれる点が特徴とされています。そのため、皮膚の浅い層よりも、ほうれい線や頬といった深めの層へのボリューム補整を目的に使われることが多い製剤です。同じシリーズのレスチレンと比較されることもあり、注入する部位や目的に応じて使い分けが検討されます。仕上がりには個人差があり、肌質や注入量によって印象が変わる点を理解しておくとよいでしょう。
期待される効果
ペルレーンの注入では、主に深めの溝やボリューム不足に対する補整が期待されます。代表的なものは次のとおりです。
- ほうれい線やマリオネットラインなど、深めのシワ・溝の軽減
- 頬や顎まわりのボリュームアップによる立体感の補整
- こけて見えやすい部分のふっくらとした印象づくり
- フェイスラインのもたつきに対する補整のサポート
- 加齢に伴うボリュームロスへのアプローチ
効果の感じ方には個人差があり、すべての方に同じ仕上がりが得られるわけではありません。希望するイメージは事前にカウンセリングで共有しておくとよいでしょう。
施術の流れ
施術はまずカウンセリングから始まり、気になる部位や仕上がりの希望を医師と確認します。注入が決まると、洗顔・メイクオフを行い、注入部位を消毒します。痛みが気になる方には、表面麻酔クリームや麻酔成分入りの製剤が用いられる場合があります。続いて医師が細い針やカニューレを使い、計画した層へペルレーンを少量ずつ注入していきます。注入後は形を整えるためにやさしくなじませ、左右のバランスを確認します。所要時間は部位や注入量にもよりますが、おおむね15〜30分程度が目安とされています。施術直後から大きな制限なく日常生活に戻れる場合が多い点も特徴の一つです。
施術後のケアと効果実感の目安
注入後は腫れや内出血が出ることがあるため、当日は長時間の入浴・飲酒・激しい運動を控えめにすると安心です。注入部位を強く押したりマッサージしたりすると、形が崩れる原因になることがあるため避けておくとよいでしょう。効果の実感やなじみ方には次のような目安があります。
- 当日〜直後:注入によるボリューム変化を感じやすい時期。腫れが出ることもあります
- 2〜3日後:腫れや内出血が落ち着き始め、形がなじんでいく時期
- 1〜2週間後:全体のバランスが安定し、自然な仕上がりを感じやすくなる時期
- 数カ月後:徐々にヒアルロン酸が吸収され、変化を感じる時期
持続期間には個人差がありますが、おおむね半年から1年程度が一つの目安とされています。仕上がりを保ちたい場合は、医師と相談しながら定期的なメンテナンスを検討するとよいでしょう。
リスク・副作用
ペルレーンの注入には、以下のようなリスク・副作用が報告されています。施術前に十分理解しておくことが大切です。
- 注入部位の腫れ・赤み・痛み
- 内出血(青あざ)が一時的に生じること
- 注入量や層によってはしこり・凹凸を感じる場合があること
- 左右差や、希望と異なる仕上がりになる可能性
- アレルギー反応や感染が起こる可能性
- まれに血管内へ製剤が入ることによる血流障害(血管塞栓)などの重い合併症
強い痛みや変色、視覚の異常など気になる症状が続く場合は、自己判断せず速やかに施術を受けたクリニックへ相談することをおすすめします。
費用相場
ペルレーンの費用は、1本(1mL)あたりおおむね5万〜8万円程度が一つの目安とされています。注入する部位や必要な本数、クリニックの料金体系によって総額は変わります。複数本を使用する場合や、複数部位を同時に施術する場合は、その分費用が加算される傾向があります。
費用比較の留意点として、金額だけで判断しないことが挙げられます。表示価格に麻酔代やアフターフォロー、万一の際の対応(溶解剤の使用など)が含まれているかはクリニックごとに異なります。極端に安い料金を強調するケースもあるため、何にいくらかかるのかを事前に確認しておくとよいでしょう。料金の内訳や追加費用の有無は、カウンセリング時に書面で確認しておくと安心です。
向いている人・向いていない人
ペルレーンは、目的や状態によって向き不向きがあります。一般的な傾向は次のとおりです。
- 向いている人:ほうれい線など深めの溝が気になる方、頬や顎のボリュームを補いたい方、メスを使わずに変化を試したい方
- 向いている人:ダウンタイムを短く抑えたい方、まずは元に戻せる方法から検討したい方
- 向いていない人:注入部位に炎症や感染がある方、ヒアルロン酸にアレルギーのある方
- 向いていない人:妊娠・授乳中の方、ケロイド体質など医師が慎重な判断を要すると考える方
自分に合う製剤や注入量は、肌の状態や希望によって一人ひとり異なります。仕上がりの満足度を高めるためにも、施術を検討する際は経験豊富な医師のカウンセリングを受け、リスクや費用も含めて十分に相談したうえで判断することをおすすめします。