エラ削り(下顎角形成術)
(エラケズリカガクカクケイセイジュツ)
Mandibular Angle Reduction
張り出した下顎の角(エラ)の骨を切除して、フェイスラインを細くする骨格手術。骨格性のエラ張りに対応する。
エラ削り(下顎角形成術)とは
エラ削り(下顎角形成術)は、下顎の後方で張り出した角(下顎角=エラ)の骨を切除して、フェイスラインを細く整える骨格手術です。骨そのものが原因の「骨格性のエラ張り」に対応します。
咬筋(噛む筋肉)の発達が主因の場合はエラボトックスが選択肢になりますが、骨の張り出しが原因の場合は骨を扱うエラ削りが検討されます。
作用機序
口の中を切開して下顎角にアプローチし、専用の器具で突出した骨を切除(または削る)してエラの張り出しを減らします。外側に傷が残らないのが利点です。
下顎には知覚や筋肉を支配する神経が走るため、神経を避けながら切除範囲を設計します。切除のラインや量によって、自然なフェイスラインに整えます。
期待される効果
- エラ(下顎角)の張り出しの縮小
- フェイスラインを細く
- 正面・斜めからの小顔効果
- 骨格性のエラ張りへの根本的対応
- 横顔の輪郭の改善
- 他の輪郭手術との組み合わせ
術式・施術の選択肢
- 下顎角切除:張り出した角を切除
- 皮質骨切除:骨の外側を削り幅を狭く
- 曲線骨切り:自然なラインで切除
- 頬骨削り併用:上下のバランス調整
施術の流れ
- カウンセリング・CTでの骨格評価
- 全身麻酔
- 口腔内切開・骨切除(120〜180分)
- 止血・縫合・フェイスバンド固定
- 腫れのピークは数日、徐々に軽快
リスク・副作用・ダウンタイム
- 左右差
- 下歯槽神経・オトガイ神経のしびれ
- 出血・血腫
- 感染
- 開口障害
- 輪郭の不整(第二エラなど)
- 修正困難
エラボトックスとの違い
エラ張りは原因(骨か筋肉か)によって対処法が大きく異なります。
- エラ削り:骨を切除/骨格性に有効・半永久/侵襲大
- エラボトックス:筋肉を縮小/筋肉性に有効・反復必要/侵襲小
骨の張り出しが主因ならエラ削り、咬筋の発達が主因ならボトックスが向きます。両方の要素がある場合は併用も検討されます。
こんな方に向いている施術
- 骨格性のエラの張り出しが気になる方
- ボトックスで効果が不十分だった方
- フェイスラインを根本から細くしたい方
- 正面・斜めの輪郭を変えたい方
- 他の輪郭形成も検討している方
ただし、これらに当てはまる場合でも、最終的な適応判断は医師の診察を経て行われます。自己判断ではなく、専門医のカウンセリングで自身に適しているかを確認することが重要です。
経験豊富な医師に相談を
エラ削り(下顎角形成術)は、神経を避けた骨切除の設計に高度な技術を要する手術です。輪郭形成(骨切り)の症例数が豊富な医師のもとで、CT評価とリスク説明を受けて検討することが大切です。施術の適応・術式・リスクは一人ひとりの状態で異なります。カウンセリングで自分の状態・希望・ダウンタイムの許容度まで含めて十分に相談したうえで判断することが、納得のいく結果につながります。