乳酸ピーリング
(ニュウサン)
Lactic Acid Peel
ヨーグルトや乳酸発酵から得られるAHAの一種。グリコール酸より分子量が大きく、穏やかなピーリング作用と保湿効果を併せ持つ。乾燥肌・敏感肌でもピーリング治療を始めたい方の入り口として位置づけられる。
乳酸ピーリングとは
乳酸(Lactic Acid)は、ヨーグルトや乳酸発酵から得られるAHAの一種です。グリコール酸より分子量が大きく、穏やかなピーリング作用と保湿効果を併せ持つのが特徴です。
皮膚の自然保湿因子(NMF)の構成成分でもあるため、グリコール酸より刺激が少なく保湿性も高い。乾燥肌・敏感肌でもピーリング治療を始めたい方の入り口として位置づけられます。
仕組み・特徴
- 分子量90:グリコール酸より大きく穏やか
- 角質剥離作用:表皮ターンオーバー促進
- NMF成分:水分保持機能に寄与
- 濃度バリエーション:医療30〜70%・化粧品5〜10%
- セラミド産生促進:バリア機能改善
- 美白作用:穏やかなチロシナーゼ阻害
対応する悩み
- くすみ:古い角質の蓄積を改善
- 乾燥肌の角質ケア:保湿しながらピーリング
- 小ジワ・キメ:表皮の入れ替え
- 軽度の色素沈着:穏やかな美白
- 敏感肌でのピーリング入門
- 体(背中・デコルテ)の角質ケア
施術・使用方法
クリニックピーリングは2〜4週間隔で5回程度のコース。グリコール酸より反応が穏やかで刺激も少ないのが特徴。市販低濃度品は週2〜3回の夜使用から開始します。セラミド・ヒアルロン酸を併用すると保湿が強化されます。
- 1〜2回後:肌の透明感・しっとり感
- 5回後:くすみ・キメ改善のピーク
- 長期:月1回メンテナンス
- 市販低濃度:3ヶ月で評価
リスク・注意点
- 軽度の刺激:他のAHAより穏やか
- 赤み・皮むけ:施術後数日
- 紫外線過敏:日焼け止め必須
- 敏感肌での悪化:濃度・頻度を慎重に
- 過剰使用での白斑:稀
- レチノイドとの併用:刺激の重複注意
費用相場
クリニック1回5,000〜15,000円、5回コース2〜6万円。市販化粧品は2,000〜6,000円程度です。
向いている人・他の選択肢を検討すべき人
向いている人:乾燥肌・敏感肌でピーリング初心者/グリコール酸の刺激が強かった/穏やかな角質ケアを継続したい方。
他の選択肢を検討すべき人:明確なニキビ・毛穴改善ならサリチル酸(BHA)が効率的。強い角質ケアを希望ならグリコール酸・TCAが有効です。
乳酸ピーリングは穏やかでバリア機能を保つピーリングとして、敏感肌・乾燥肌の方の入門に向いた選択肢です。皮膚科または美容皮膚科の経験豊富な医師のもとで施術計画を相談したうえで判断することをおすすめします。