自毛植毛
(ジモウショクモウ)

Hair Transplant

AGA進行で薄くなった部位に、自分の後頭部などからAGAの影響を受けにくい毛包を移植する外科的施術。FUE法(針穴採取)とFUT法(皮膚帯採取)が主流で、半永続的な定着が期待できる。

自毛植毛とは

自毛植毛は、AGAの進行で薄くなった部位に、自分の後頭部・側頭部などからAGAの影響を受けにくい毛包を移植する外科的施術です。AGA治療の最終的な選択肢の一つで、内服・外用・注入治療で十分な結果が得られない症例で検討されます。

後頭部・側頭部の毛包は遺伝的にDHTの影響を受けにくい性質を持ち、移植後もその性質を保つため、半永続的な定着が期待できます。生え際の再デザインや頭頂部の毛量回復に有効で、適応症例では大きな満足度が得られる治療法です。

期待される効果

  • 移植部位での自然な発毛
  • 生え際デザインの再構築
  • 頭頂部・前頭部の毛量回復
  • 半永続的な定着(移植毛はDHT耐性)
  • 内服・外用との併用でドナー以外の維持も両立

施術の流れ

カウンセリングと頭皮診察で適応・採取可能株数・移植デザインを決定します。施術当日は局所麻酔下でFUE法(パンチで1株ずつ採取)またはFUT法(皮膚帯を採取して株分け)でドナー部位から毛包を採取し、薄毛部位に専用器具で1株ずつ植え付けます。所要時間は株数により4〜10時間と長く、当日は通院帰宅となります。

施術後のケアと効果実感の目安

術後数日は移植部位を強く触らず、洗髪は医師指示に従って慎重に再開します。激しい運動・サウナ・飲酒は1〜2週間控えるのが一般的です。移植直後の毛は一旦抜け落ちる「ショックロス」が起こりますが、3〜6ヶ月後から発毛が再開します。

  • 当日〜3日:腫れ・赤み・かさぶた、移植毛は仮固定状態
  • 1〜2週間:かさぶたが自然剥離、ショックロスが始まる
  • 1〜3ヶ月:移植毛が一旦すべて抜け落ちる時期
  • 3〜6ヶ月:新しい発毛がスタート
  • 9〜12ヶ月:完成期、密度と長さが安定

リスク・副作用

  • 出血・腫れ:採取・移植部位、数日
  • 感染:稀に術後感染が発生し得る
  • 瘢痕:FUTは線状瘢痕、FUEは点状瘢痕
  • ショックロス:周辺の既存毛が一時的に抜けることがある
  • 定着率の個人差:80〜95%が一般的だが体質で変動
  • ドナー部位の薄化:採取量が多すぎるとドナー部位が薄くなる
  • 仕上がりの不自然さ:植え付け方向・密度の設計次第

費用相場

1株(グラフト)あたり500〜1,500円で、必要株数によって総額が決まります。生え際の部分植毛で500〜1,000株(40〜80万円)、広範囲で2,000〜3,000株(150〜300万円)が目安です。FUEとFUTで価格差があり、ロボット支援型はさらに高額になる傾向があります。

提示価格にデザイン費・麻酔費・アフターケア・修正対応が含まれているかを事前に確認しましょう。クリニックの症例数と医師の経験は仕上がりに直結するため、症例写真の確認と複数院でのカウンセリング比較がおすすめです。

クリニック選びでは、医師の症例数・採取技術(FUE/FUTどちらに強いか)・植え付けデザインの実績写真が判断材料になります。料金が極端に安い場合は採取技術や植え付け密度に懸念があることもあるため、複数院でカウンセリングを受けて比較することがおすすめです。

自毛植毛が向いている人・向いていない人

向いている人:AGAが進行し内服・外用で十分な結果が出ない/生え際を本格的に再デザインしたい/後頭部にドナーが十分残っている/高額治療を許容できる方。

向いていない人:AGAが急速進行中で安定していない(先に内服を)/ケロイド体質/重度の出血傾向/全身麻酔が困難な持病/ドナー量が不足している方。

自毛植毛は外科手術で、デザインと採取量・植え付け密度が結果を決定します。症例実績が豊富で、術後フォローまで含めて長期管理してくれる経験豊富な医師のもとで、内服治療との併用計画を含めて十分にカウンセリングしたうえで判断してください。

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