AGA治療
(エージーエーチリョウ)
AGA / Androgenetic Alopecia
男性型脱毛症(Androgenetic Alopecia)への医学的治療。フィナステリド・デュタステリドの内服とミノキシジルの外用を中心に、近年はメソセラピーやエクソソーム注入も併用される。
AGA治療とは
AGA治療は、AGA(Androgenetic Alopecia:男性型脱毛症)に対する医学的治療の総称です。AGAは思春期以降の男性に発症する進行性の脱毛症で、額の生え際の後退や頭頂部の薄毛として現れます。
従来は「諦めるしかない」とされていた薄毛ですが、医学的アプローチにより抜け毛の抑制と発毛の促進が可能になりました。日本皮膚科学会のガイドラインでも、有効性が確認された治療法として位置付けられています。
AGAのメカニズム
AGAの主な原因は、男性ホルモンテストステロンが酵素5αリダクターゼによって変換されるDHT(ジヒドロテストステロン)です。DHTは毛包に作用して毛のサイクル(ヘアサイクル)を短縮させ、毛が太く長く育つ前に抜け落ちる原因となります。
AGAは遺伝的要素も大きく、家族にAGAがある場合は発症リスクが高まります。進行性のため、放置すると徐々に薄毛が進行します。
主な治療法
- フィナステリド(プロペシア):5αリダクターゼ(II型)阻害/DHT産生抑制/内服/日本承認
- デュタステリド(ザガーロ):5αリダクターゼ(I・II型)阻害/フィナステリドより強力/内服/日本承認
- ミノキシジル外用:血管拡張・発毛促進/頭皮塗布/日本承認
- ミノキシジル内服:海外では使用例あり/日本では適応外処方
- メソセラピー(HARG療法等):成長因子・栄養素の頭皮注入
- PRP療法:自己血液由来の成長因子注入
- エクソソーム注入:頭皮への再生医療
- 植毛(自毛植毛):後頭部から薄毛部分への毛根移植
標準治療は「フィナステリドまたはデュタステリドの内服+ミノキシジル外用」の併用です。これに加えて、より強い効果を求める場合にメソセラピーやエクソソームが追加されます。
期待される効果
- 抜け毛の減少
- 毛の太さ・密度の改善
- 生え際・頭頂部の毛量増加
- 進行の抑制
効果が出始めるのは3〜6ヶ月後、明確な変化を実感できるのは6〜12ヶ月後です。即効性はなく、長期的な継続が必要です。
リスク・副作用
- フィナステリド・デュタステリドの副作用:性機能低下(リビドー低下、勃起不全)、肝機能障害、頻度は低いがうつ症状の報告
- ミノキシジル外用の副作用:頭皮の発赤・かゆみ、初期脱毛(治療開始1〜2ヶ月)
- ミノキシジル内服の副作用:心血管系の影響(動悸、むくみ、血圧低下)/日本では適応外処方
- 女性・小児への禁忌:フィナステリド・デュタステリドは女性(妊娠可能年齢)・小児には使用不可
治療を中止すると1年程度かけて元の状態に戻るため、効果を維持するには継続的な治療が必要です。
費用相場
- フィナステリド・ミノキシジル併用(基本治療):月5,000〜15,000円
- デュタステリドへ切替:月8,000〜20,000円
- HARG療法・メソセラピー:1回5〜15万円
- PRP・エクソソーム:1回5〜10万円
- 自毛植毛:30〜200万円(移植本数による)
AGA治療は自由診療(保険適用外)のため、クリニックによって料金が大きく異なります。複数院で見積もり比較するのがおすすめです。
AGA治療が向いている人・向いていない人
向いている人:薄毛が気になり始めた/生え際・頭頂部の薄毛/長期的な治療継続が可能/医学的根拠のある治療を希望
向いていない人:女性(フィナステリド・デュタステリドは禁忌)/重度の肝機能障害/前立腺癌の治療中/治療継続の意思がない
AGAは進行性のため、早期に治療を開始するほど効果が出やすいとされています。気になり始めた段階で、まずは専門クリニックでカウンセリングを受けることを推奨します。