鼻中隔延長(耳介軟骨)
(ビチュウカクエンチョウジカイナンコツ)

Septal Extension with Auricular Cartilage

耳介軟骨(耳の軟骨)を鼻中隔に移植し、鼻先を下方向・前方向に延長する手術。肋軟骨より侵襲が小さく、自家組織で鼻先のデザインを形成する。

鼻中隔延長(耳介軟骨)とは

鼻中隔延長(耳介軟骨)は、耳介軟骨(耳の軟骨)を移植して鼻中隔を延長し、鼻先を下方向・前方向に伸ばす手術です。鼻尖形成と組み合わせて行われることが多く、団子鼻・上向き鼻・短い鼻の改善に用いられます。

鼻中隔延長には耳介軟骨・鼻中隔軟骨・肋軟骨などの自家組織が使われます。耳介軟骨は採取が比較的容易で侵襲が小さい一方、湾曲があるため大きな延長には向かないという特徴があります。

作用機序

耳の後ろから耳介軟骨を採取し、鼻中隔軟骨に縫合固定することで鼻中隔の支柱を下方向・前方向に延長します。これにより鼻先の位置と方向が変化し、シャープな鼻先・伸びた鼻のデザインが可能になります。

耳介軟骨は薄く湾曲しているため、複数枚を重ねたり、補強したりして移植するのが一般的です。肋軟骨に比べて吸収率がやや高めですが、ドナー部位(耳)の侵襲が小さい点が利点です。

期待される効果

  • 鼻先の延長(下方向・前方向)
  • 鼻先の高さアップ
  • シャープな鼻先形成
  • 団子鼻・上向き鼻の改善
  • 横顔の鼻のラインを整える
  • 鼻先のデザインの自由度向上

術式・施術の選択肢

  • 耳介軟骨延長:侵襲小/延長量は中程度/吸収リスクあり
  • 鼻中隔軟骨延長:採取量が限られる/同じ鼻からの自家組織
  • 肋軟骨延長:大幅な延長可能/胸の傷/侵襲大

施術の流れ

リスク・副作用・ダウンタイム

  • 腫れ・内出血(2〜3週間)
  • 移植軟骨の吸収・変形・湾曲
  • 鼻先の左右差・偏位
  • 感染・皮膚壊死
  • 耳の変形・違和感
  • 鼻閉感・呼吸障害
  • 修正困難

肋軟骨延長との違い

鼻中隔延長は使用する軟骨によって特性が大きく異なります。

  • 耳介軟骨延長:侵襲小/延長量は中程度/湾曲しやすい
  • 肋軟骨延長:大幅な延長可能/硬く安定/胸の傷と侵襲大

軽度〜中程度の延長は耳介軟骨、強い延長や再手術では肋軟骨が選択される傾向があります。

こんな方に向いている施術

  • 鼻先が低く、団子鼻に悩む方
  • 上向き鼻(豚鼻)で鼻先を下方向に伸ばしたい方
  • 短い鼻の縦バランスを整えたい方
  • 胸の傷を残したくない(肋軟骨を避けたい)方
  • シャープな鼻先デザインを希望する方
  • 中程度の鼻中隔延長で十分な変化を望む方
  • 肋軟骨より侵襲の小さい術式を選びたい方

ただし、これらに当てはまる場合でも、最終的な適応判断は医師の診察を経て行われます。自己判断ではなく、専門医のカウンセリングで自身に適しているかを確認することが重要です。

経験豊富な医師に相談を

鼻中隔延長(耳介軟骨)は、鼻整形の中でも難度の高い術式に分類され、移植軟骨の固定方法や量の判断に経験が大きく影響します。鼻整形・鼻中隔延長の症例数が豊富な形成外科専門医のもとで、自分の鼻の構造・希望するデザイン・軟骨の選択・修正可能性まで含めて十分にカウンセリングを受けることが、満足のいく結果につながります。

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