顔の脂肪注入
(カオノシボウチュウニュウ)

Facial Fat Grafting

自分の脂肪を採取して顔に注入する施術。額・こめかみ・頬・目元下・あごなど多部位に対応でき、生着すれば長期持続的な効果が得られる。アンチエイジング治療として近年注目されている。

顔の脂肪注入とは

顔の脂肪注入(Facial Fat Grafting)は、自分の脂肪を採取して顔に注入する施術です。お腹や太ももから採取した脂肪を処理し、額・こめかみ・頬・目元下・ほうれい線・あごなど多部位に注入できる柔軟性があります。

生着すれば長期持続的な効果が得られるため、アンチエイジング治療として近年注目されています。ボリューマなどのヒアルロン酸より長期的なコストパフォーマンスに優れる一方、生着率の個人差が大きいのが課題です。

対応する部位

  • 額・こめかみ:加齢でこける部位
  • 頬・頬骨:中顔面ボリューム回復
  • 目元下(涙袋・クマ部):くぼみ改善
  • ほうれい線:深い溝への注入
  • マリオネットライン・口角下
  • あご・フェイスライン:形成・延長

施術の流れ

初回はカウンセリングで部位・量を相談。手術当日は静脈麻酔または局所麻酔下で2〜3時間。お腹や太ももから脂肪吸引し、遠心分離・洗浄で純度の高い脂肪を抽出。注射器で目的部位に細かく注入していきます。

生着のメカニズムと効果実感

注入した脂肪のうち30〜70%が生着し、残りは吸収されます。生着分は長期持続3ヶ月で生着が安定し、その時点での仕上がりがほぼ最終形になります。生着率を上げる「コンドロイチン処理」「PRP併用」「マイクロファットグラフト」など技術改良が進んでいます。

  • 1〜2週間:腫れ・内出血のピーク
  • 1ヶ月:腫れの大半が消失
  • 3ヶ月:生着が安定、最終仕上がり
  • 長期:生着分は持続
  • 必要なら:6ヶ月以降に追加注入

リスク・副作用

  • 生着率の個人差:30〜70%で予測困難
  • しこり・脂肪壊死:稀に石灰化
  • 感染症:抗生剤で予防
  • 左右差:注入量・生着の差
  • 過剰生着での膨らみ:取り出しは技術的に困難
  • 脂肪採取部位の凹凸:痩身効果と引き換え
  • 体重変動での影響:太ると注入部位もボリューム増

費用相場

部位ごと20〜50万円、全顔セットで50〜150万円。技術料・処理方法(コンドロイチン・PRP併用)でも変動。長期視点ではヒアルロン酸より安価になるケースが多いです。

向いている人・他の選択肢を検討すべき人

向いている人:こけた頬・こめかみ・額がコンプレックス/長期効果を希望/脂肪吸引も兼ねたい/40代以降で複数部位の悩みがある方。

他の選択肢を検討すべき人:修正可能性を重視するならボリューマ等のヒアルロン酸。短期で結果を見たいならヒアルロン酸が即効。脂肪採取部位がない極度に痩せた方は適応外です。

顔の脂肪注入は長期効果と多部位対応の柔軟性が魅力ですが、生着率の個人差と医師の技術が結果を大きく左右します。形成外科または美容外科の経験豊富な医師のもとで部位・量・技術を相談したうえで判断することをおすすめします。

用語を検索