傷跡(瘢痕)治療
(キズアトハンコンチリョウ)

Scar Treatment

傷跡(瘢痕)治療は、ケガや手術、ニキビなどの後に残った傷跡を、レーザーや外用薬、注射、手術などで目立ちにくくしていく治療の総称です。瘢痕のタイプや状態に応じて、複数の方法を組み合わせて段階的に改善をめざします。

傷跡(瘢痕)治療とは

傷跡(瘢痕)治療とは、ケガや手術、ニキビ、やけどなどの後に皮膚へ残った傷跡を、目立ちにくく整えていく治療の総称です。傷が治る過程ではコラーゲンが再生されますが、その量や配列が乱れると、凹凸や赤み、色素沈着、盛り上がりといった瘢痕として残ることがあります。瘢痕には、平坦な成熟瘢痕、赤く盛り上がる肥厚性瘢痕、傷の範囲を超えて広がるケロイドなど複数のタイプがあります。傷跡治療では、これらの状態を見極めたうえで、外用薬・注射・レーザー・手術などを単独または組み合わせて用い、段階的な改善をめざしていきます。仕上がりには個人差があります。

期待される効果

  • 傷跡の赤みや色素沈着がやわらぎ、肌の色味が整うことが期待されます
  • 凹んだ瘢痕やニキビ跡の凹凸が、平坦に近づくことが期待されます
  • 肥厚性瘢痕ケロイドの盛り上がり・かゆみがやわらぐことが期待されます
  • 傷跡まわりの肌の質感やハリが整い、なめらかな印象に近づきます
  • 瘢痕が目立ちにくくなることで、肌の見た目の悩みが軽減されやすくなります

施術の流れ

はじめにカウンセリングを行い、瘢痕のタイプや状態、できた時期、肌質などを医師が確認します。そのうえで、外用薬・注射・レーザー・手術といった選択肢の中から、適した方法を提案します。治療当日は、必要に応じて患部の洗浄や麻酔を行い、選んだ方法に沿って施術を進めます。レーザーであれば照射、注射であれば瘢痕への薬剤注入、外用治療であれば塗布方法の指導が中心です。多くの瘢痕治療は1回で完結せず、数週間〜数か月おきに複数回の施術を重ねて、少しずつ整えていく流れが一般的です。経過は人によって異なります。

施術後のケアと効果実感の目安

施術後は患部を清潔に保ち、医師の指示に沿って保湿や紫外線対策、必要に応じた外用薬の使用を続けることが大切です。レーザーや手術の後は、一時的に赤みや軽い腫れが出ることがありますが、徐々に落ち着いていくのが一般的です。効果の感じ方には個人差があり、おおよその目安は次のとおりです。

  • 施術直後〜数日:赤みや腫れ、ヒリつきが出やすい時期
  • 1〜2週間:赤みが落ち着き、肌の状態が安定してくる時期
  • 1〜3か月:傷跡の色味や凹凸の変化を感じやすくなる時期
  • 数か月〜:複数回の施術を重ね、徐々に整っていく時期

瘢痕は再生・成熟に時間がかかるため、定期的なメンテナンスや経過観察を続けることで、より安定した状態をめざしやすくなります。

リスク・副作用

  • 施術後に赤みや腫れ、ヒリつき、痛みが一時的に生じることがあります
  • 色素沈着や色素脱失など、肌の色味の変化が起こる場合があります
  • 瘢痕が十分に改善しない、あるいは再発・悪化する可能性があります
  • 傷口や患部からの感染が起こる場合があります
  • 注射治療では、内出血や皮膚の萎縮・陥凹が生じることがあります
  • 体質によっては、新たに肥厚性瘢痕やケロイドができる可能性があります

費用相場

傷跡(瘢痕)治療の費用は、選ぶ方法や瘢痕の範囲によって幅があります。外用薬や瘢痕への注射は1回あたり数千〜数万円、レーザー治療は1回1万〜5万円程度、瘢痕を切除して縫い直す手術では数万〜数十万円が目安です。多くの場合、複数回の施術が必要になるため、総額もそのぶん変わってきます。

費用比較の留意点として、表示価格が1回分か複数回セットか、麻酔代や薬剤費、再診料が含まれるかはクリニックごとに異なります。また、ケロイドや一部の瘢痕は保険診療の対象となる場合があり、自由診療との違いも確認しておくとよいでしょう。料金の安さだけでなく、瘢痕のタイプに合った治療を提案してもらえるかを含めて検討することをおすすめします。

向いている人・向いていない人

  • ケガや手術、やけど、ニキビ跡などの傷跡が気になっている人
  • 肥厚性瘢痕やケロイドの盛り上がり・かゆみに悩んでいる人
  • 瘢痕の赤みや色素沈着、凹凸を整えたいと考えている人
  • 妊娠中・授乳中の人や、ケロイド体質が強い人は治療法が限られる場合があります
  • 傷ができて間もない時期は、状態が安定してから判断したほうがよい場合があります

傷跡(瘢痕)治療は、瘢痕のタイプや肌質、できた時期によって適した方法が変わります。自己判断で市販薬を続けるよりも、まずは状態を正しく見極めてもらうことが、改善への近道です。治療内容やリスク、費用について十分に説明を受けたうえで、経験豊富な医師とよく相談しながら進めていくことをおすすめします。

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