PDO糸
(ピーディーオーいと)

PDO Thread

PDO糸は、ポリジオキサノンという吸収性素材でつくられた医療用の糸を皮下に挿入し、たるみの引き上げや肌質の改善を図る糸リフト施術です。時間の経過とともに体内へ吸収される性質をもち、コラーゲン生成の促進が期待されています。

PDO糸とは

PDO糸とは、ポリジオキサノン(Polydioxanone)という吸収性の素材でつくられた医療用の糸を皮下に挿入し、たるみの引き上げや肌質の改善を図る糸リフト施術の一種です。PDOは外科手術の縫合糸としても長年使われてきた素材で、時間の経過とともに体内へ吸収されていく性質をもちます。糸そのものによる物理的なリフトアップ効果に加え、糸が刺激となってコラーゲンの産生が促されることが期待されており、引き締めとハリ感の両面からアプローチする施術として知られています。効果の感じ方には個人差があります。

期待される効果

  • フェイスラインやほうれい線まわりのたるみの引き上げ
  • 頬や口元の輪郭の引き締め感の向上
  • コラーゲン産生の促進による肌のハリ・キメの変化
  • 小じわやもたつきが目立ちにくくなることへの期待
  • 切開を伴わない施術での自然な印象の変化

これらは期待される効果であり、感じ方や持続には個人差があります。挿入する糸の本数や種類によっても変わるため、仕上がりのイメージは事前に医師と共有しておくとよいでしょう。

施術の流れ

まずカウンセリングで、たるみの状態や希望する仕上がりを確認し、挿入する糸の種類や本数の計画を立てます。当日は施術部位に局所麻酔を行ったうえで、細い針やカニューレを用いてPDO糸を皮下へ挿入していきます。トゲ状の突起がついたコグタイプを使う場合は、組織を引き上げて固定するように配置します。挿入後は糸の位置や左右のバランスを整えて終了します。所要時間は本数にもよりますが、おおむね30分〜1時間程度が目安です。

施術後のケアと効果実感の目安

施術直後は、挿入部位に腫れや内出血、つっぱるような感覚が出ることがあります。当日は強い表情の動きや、患部を圧迫するうつ伏せ寝などは控えめにしておくと安心です。効果の実感には段階があり、おおよその目安は次のとおりです。

  • 施術直後〜数日:糸による引き上げ感を実感しやすい時期。腫れや内出血が出ることもあります。
  • 1〜2週間:腫れやひきつれ感が徐々に落ち着いてくる時期です。
  • 1〜3か月:コラーゲン産生が進み、肌のハリ感の変化を感じる人もいます。

糸は半年〜1年ほどかけて吸収されていくため、効果を保ちたい場合は定期的なメンテナンス施術を検討する方もいます。経過には個人差があるため、気になる症状が続く場合は施術を受けたクリニックへ相談しておくとよいでしょう。

リスク・副作用

  • 挿入部位の内出血や腫れ、赤みが生じることがあります。
  • 痛みやつっぱり感、ひきつれを感じる場合があります。
  • 細菌感染や炎症が起こる可能性があります。
  • 糸の先端が皮膚から露出したり、触れて感じられたりすることがあります。
  • 左右差やひきつれ、表情の不自然さが生じる場合があります。
  • まれにアレルギー反応や、神経・血管への影響が報告されることがあります。

これらのリスクの程度には個人差があり、体質や挿入方法によっても異なります。施術前に起こりうる症状や対処法について、医師から十分な説明を受けておくことが大切です。

費用相場

PDO糸の費用は、1本あたりおおよそ1万円〜3万円程度が一つの目安とされています。挿入する本数や糸の種類によって総額は変わり、片側数本ずつ入れる場合は十数万円程度になることもあります。頻度の目安としては、効果を維持したい場合に半年〜1年ごとのメンテナンスを検討する方が多いようです。

費用比較の留意点として、表示価格が1本単位か施術一式かはクリニックによって異なります。麻酔代や再診料が別途かかる場合もあるため、総額で比較することが大切です。料金だけで判断せず、使用する糸の種類や医師の経験なども含めて総合的に検討するとよいでしょう。

向いている人・向いていない人

  • 向いている人:切開を避けつつ、軽度〜中等度のたるみにアプローチしたい人
  • 向いている人:ダウンタイムを比較的短く抑えたいと考えている人
  • 向いている人:肌のハリ感の変化もあわせて期待したい人
  • 向いていない人:たるみが強く、より大きな引き上げを求める人
  • 向いていない人:施術部位に感染や炎症がある人、妊娠中・授乳中の人
  • 向いていない人:素材へのアレルギーが懸念される人

PDO糸が自分に適しているかは、たるみの程度や肌の状態によって異なります。ハイフなどほかの治療と組み合わせた方がよい場合もあるため、判断は専門的な視点が欠かせません。施術を検討する際は、経験豊富な医師によるカウンセリングを受け、メリットとリスクの双方をよく理解したうえで決めることをおすすめします。

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