内視鏡リフト
(ナイシキョウリフト)

Endoscopic Lift

内視鏡リフトは、内視鏡カメラを用いて頭皮や口腔内の小さな切開から組織を引き上げる、たるみ・リフト分野の外科的リフト施術です。額や眉、中顔面のたるみへのアプローチとして知られ、傷あとを目立ちにくくしながら土台から引き上げることが期待されます。

内視鏡リフトとは

内視鏡リフトとは、極細の内視鏡カメラを皮下に挿入し、モニターで組織の状態を確認しながら、たるんだ皮膚や筋膜を土台から引き上げる外科的なリフト施術です。額や眉、中顔面(頬の上部)といった、加齢とともに下垂しやすい部位に用いられることが多い方法です。頭皮内や口腔内など、目立ちにくい位置に小さな切開を設けて行うため、傷あとが表面に残りにくいとされています。皮膚を切除して引っ張る従来型のリフトとは異なり、骨膜下や筋膜層から組織全体を移動させる発想に近く、自然な仕上がりを目指す方に検討される施術です。仕上がりには個人差があります。

期待される効果

  • 額や眉の下垂を引き上げ、目元まわりの重たい印象の軽減が期待されます
  • 中顔面のたるみを引き上げ、頬のもたつきが整う効果が期待されます
  • ほうれい線まわりのボリューム低下による陰影の目立ちにくさが期待されます
  • 土台から引き上げることで、輪郭全体の引き締まった印象が期待されます
  • 切開部位が目立ちにくく、自然な仕上がりを目指せる点が期待されます

施術の流れ

まず医師による診察で、たるみの状態や引き上げたい部位を確認し、施術範囲を設計します。当日は局所麻酔静脈麻酔などを用い、頭皮内や口腔内に数ミリ程度の小切開を設けます。そこから内視鏡を挿入し、モニターで血管や神経の位置を確認しながら骨膜下や筋膜層を丁寧に剥離していきます。たるんだ組織を適切な位置まで引き上げたうえで、糸や吸収性の固定材で固定します。最後に切開部を縫合し、必要に応じて圧迫固定を行って終了します。麻酔の方法については静脈麻酔を含めて事前に相談しておくとよいでしょう。

施術後のケアと効果実感の目安

施術後は腫れや内出血が生じやすく、固定や安静の指示が出ることが一般的です。クリニックの指示に沿って、冷却や安静、頭部を高くして休むなどのケアを行うとよいでしょう。回復の経過には個人差がありますが、目安となる流れは次のとおりです。

  • 施術直後〜3日:腫れや内出血が出やすく、圧迫固定や安静を行う時期
  • 1〜2週間:腫れが落ち着きはじめ、抜糸や固定の解除が行われることが多い時期
  • 1〜3か月:組織が安定し、引き上がった状態を実感しやすくなる時期

仕上がりが安定した後も、加齢による変化は続くため、生活習慣の見直しや定期的な診察で状態を確認していくことがすすめられます。経過に不安がある場合は自己判断せず、施術を受けたクリニックへ相談するとよいでしょう。

リスク・副作用

  • 腫れ・内出血:施術後しばらく生じることがあり、落ち着くまでに時間を要する場合があります
  • しびれ・感覚の鈍さ:神経への影響により、一時的または持続的に生じることがあります
  • 左右差:引き上げ具合に差が出ることがあり、修正を要する場合があります
  • 感染:切開部からの感染が起こる可能性があり、適切な処置が必要になることがあります
  • 傷あと:小切開でも、体質によっては傷あとが目立つことがあります
  • 効果の感じ方の個人差:たるみの程度や肌の状態により、実感に差が出ることがあります

上記以外のリスクが生じる可能性もあるため、起こりうる副作用やその対処については、事前に医師から十分な説明を受けておくとよいでしょう。

費用相場

内視鏡リフトの費用は、施術する部位や範囲、麻酔の方法によって幅があります。一般的には、額のみといった限定的な範囲で40万円前後から、中顔面まで広く引き上げる場合は120万円程度までが一つの目安とされています。麻酔費用や術後の通院費が別途必要になることもあります。

費用比較の留意点として、料金の安さだけで判断するのではなく、施術範囲や固定方法、アフターフォローの内容を含めて総合的に確認することが大切です。表示価格に麻酔代や検査代が含まれているかはクリニックによって異なります。見積もりの内訳を事前に確認しておくとよいでしょう。糸リフトなどの切らない方法と比較検討するのも一つの考え方です。

向いている人・向いていない人

  • 向いている人:額や中顔面のたるみを土台から引き上げたい方
  • 向いている人:傷あとを目立ちにくくしながら外科的なリフトを検討している方
  • 向いている人:ダウンタイムを確保でき、持続的な変化を求める方
  • 向いていない人:ダウンタイムを十分に取れない方
  • 向いていない人:強い出血傾向や持病があり、外科手術にリスクが高い方
  • 向いていない人:軽度のたるみで、より負担の少ない方法を希望する方

内視鏡リフトは効果が期待される一方で、外科的な負担やダウンタイムを伴う施術です。自分に適した方法かどうかは、たるみの状態や生活スタイルによって異なります。施術を検討する際は、経験豊富な医師によるカウンセリングを受け、リスクや費用、期待できる変化について十分に相談したうえで判断することをおすすめします。

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