溶けない糸リフト
(トケナイイトリフト)
Non-Absorbable Thread Lift
溶けない糸リフトは、体内で吸収されない素材の糸を皮下に挿入し、たるみの引き上げ効果の持続を目指す施術です。半永続的に糸が残るため、持続期間の長さが期待される一方、抜去のしにくさなどの特性も理解しておきたい治療法です。
溶けない糸リフトとは
溶けない糸リフトとは、体内で吸収・分解されない素材の糸を皮下に挿入し、たるみの引き上げ効果の持続を目指す糸リフトの一種です。一般的な吸収性の糸が数か月から1〜2年ほどで体内に溶けるのに対し、溶けない糸は素材が長期間とどまるため、効果の持続が比較的長めに期待される点が特徴とされています。糸の支持力に加え、挿入部周囲に生じる線維化反応によって組織を支える仕組みです。一方で、糸が残り続けることに伴う特有の注意点もあるため、メリットと留意点の双方を理解したうえで検討することが大切です。効果の感じ方には個人差があります。
期待される効果
- ほほやフェイスラインのたるみの引き上げ感
- もたつきやすい口元・あご周りの引き締まった印象
- 吸収性の糸と比べた効果持続の長さ
- 挿入部周囲の線維化による支持力のサポート
- 輪郭をすっきりと見せたい方への補助的なアプローチ
効果の程度や持続には個人差があり、たるみの状態や肌質、加齢の進み方によって感じ方は異なります。
施術の流れ
まずカウンセリングでたるみの状態や希望を確認し、糸の本数や挿入位置をデザインします。施術当日は挿入部位に局所麻酔を行い、痛みを抑えた状態で進めます。細い針やカニューレを用いて皮下に糸を通し、適切なテンションで引き上げて固定します。挿入後は左右のバランスや仕上がりを確認し、過度な引きつれがないかをチェックします。施術時間は本数にもよりますが、片側あたり数十分程度が一般的です。終了後は当日の注意事項の説明を受け、必要に応じて次回の診察日を相談します。気になる点はその場で確認しておくとよいでしょう。
施術後のケアと効果実感の目安
施術直後は腫れや軽い痛み、つっぱり感が出ることがありますが、多くは数日から1〜2週間で徐々に落ち着いていきます。ダウンタイム中は強いマッサージや大きく口を開ける動作を控えめにし、患部を刺激しないことが回復の助けになります。効果実感のおおまかな目安は次のとおりです。
- 当日〜数日:腫れ・内出血・つっぱり感が出やすい時期
- 1〜2週間:腫れが落ち着き、引き上げ感がなじみ始める
- 1か月前後:周囲の線維化が進み、自然な仕上がりに近づく
- 数か月以降:たるみの再発を見ながら経過を観察
効果の持続は溶ける糸より長めとされますが、加齢によるたるみは進行するため、定期的な診察やメンテナンスを医師と相談しながら検討することをおすすめします。感じ方には個人差があります。
リスク・副作用
- 腫れ・内出血・痛み・つっぱり感などの一時的な症状
- 左右差や引きつれ、表情の動かしにくさが生じる可能性
- 糸の露出や、皮膚の上から糸を触知してしまう場合
- 挿入部の感染や炎症のリスク
- 溶けない素材ゆえ、不具合時の抜去が難しくなる場合がある
- 糸の周囲のしこりや違和感、まれに神経・血管への影響
症状や程度には個人差があります。気になる変化があれば自己判断せず、早めに施術を受けた医療機関へ相談しておくとよいでしょう。
費用相場
費用は糸の種類や本数、挿入範囲によって幅があり、片側2〜4本でおおよそ10万〜30万円程度が目安とされています。両側でまとまった本数を入れる場合や、追加のデザインを行う場合はさらに費用が変動します。麻酔代やアフターケア、再診料が別途かかるクリニックもあります。
費用比較の留意点として、料金だけで判断せず、糸の素材や本数、医師の経験、保証やアフターフォローの内容まで含めて総合的に確認することが大切です。極端に低い価格の場合は、本数や範囲が限定されていることもあるため、見積もりの内訳を事前に確認しておくとよいでしょう。
向いている人・向いていない人
- 効果の持続をなるべく長めに求めたい方
- 軽度〜中等度のたるみが気になり、引き上げ感を希望する方
- 糸が長く体内にとどまる特性を理解したうえで検討したい方
- 強いたるみで外科的リフトが適する場合は向かないことがある
- 妊娠中・授乳中の方、施術部位に感染や炎症がある方は注意が必要
溶けない糸リフトは、効果の持続が期待される一方で、素材が残り続ける特性ゆえの注意点もある施術です。自分のたるみの状態に適しているかは、肌や輪郭の状態によって異なります。施術を検討する際は、経験豊富な医師によるカウンセリングを受け、メリットとリスクの双方を十分に理解したうえで判断することをおすすめします。