眉間のしわ
(ミケンノシワ)
Glabellar Line
眉間のしわは、眉をひそめたときに目立つしわと、表情を緩めても残るしわを分けて考えます。治療は状態によって異なり、深いしわなら直ちにヒアルロン酸注入、という選び方はしません。
表情を動かしたときと、安静時を分ける
診察では、眉を動かしたときだけ目立つのか、力を抜いた状態でも線や溝が残るのかを確認します。同じ「眉間のしわ」でも、どの状態の見え方を変えたいのかを伝えると相談しやすくなります。
顔の印象について周囲の評価だけを基準にせず、自分が気になる点と、治療で望む変化を整理しましょう。
ボツリヌストキシン製剤の承認範囲
2026年8月改訂の添付文書では、ボトックスビスタ注用50単位に、65歳未満の成人における眉間または目尻の表情じわの適応があります。同じ文書でも100単位の規格には同じ表情じわの適応は記載されていません。製品・規格・目的の確認が必要です。[資料:PMDA]
「ボトックス」という通称だけで、使用するすべての製品や部位が国内承認の範囲内とは判断できません。説明の読み方は適応外使用も参考にしてください。
深いしわならヒアルロン酸でよい?
眉間へのフィラー注入は慎重な検討が必要です。FDAは眉間を未承認の注入部位として挙げ、使用を推奨していません。これは米国の情報で、日本での承認の判定とは別ですが、安易に補う部位と考えないことが大切です。[資料:FDA]
血管閉塞に伴う皮膚や視覚への重大な障害を含めて説明を受け、別の選択肢や治療を行わない場合と比べてください。
副作用と相談すべき症状
ボツリヌストキシン製剤では、まぶたの下がりや表情の変化などを含め、使用する製品の注意点を確認します。添付文書には、嚥下障害や呼吸障害などの重大な副作用も記載されています。飲み込みにくさや息苦しさが出た場合は、直ちに医療機関へ相談してください。[資料:PMDA]
治療前に、病気、服薬、過去の注射や手術、妊娠・授乳の状況を担当医へ伝えます。
仕上がり・再診・費用の確認
- 表情時と安静時のどちらのしわを、どこまで変える計画か
- 使用製品と、希望する変化に対する限界
- 仕上がりを評価する再診日と、不自然さが気になる場合の対応
- 麻酔・診察・追加処置を含めた総費用
しわを完全になくすことだけを目標にせず、自然な表情や左右差についても希望を伝えます。追加や再治療の時期は自己判断で決めず、診察で相談してください。
参考資料と更新内容
2026年9月12日更新:表情時と安静時を区別し、製品・規格別の承認範囲と、眉間のフィラー注入に関する注意を明記しました。 編集部による資料確認であり、医師による監修・診断を示すものではありません。