蓄熱式脱毛
(チクネツシキダツモウ)
Super Hair Removal (SHR)
低出力のレーザー光を連続照射し、毛包のバルジ領域に蓄熱することで脱毛を行う方式。痛みが少なく、日焼け肌や産毛にも対応しやすい特徴を持つ。
蓄熱式脱毛とは
蓄熱式脱毛(SHR:Super Hair Removal)は、低出力のレーザー光を高速で連続照射し、毛包のバルジ領域(毛包幹細胞)に熱を蓄積させることで脱毛効果を得る方式です。痛みが少なく、産毛や日焼け肌にも対応しやすい点が特徴です。
従来の医療脱毛が高出力で毛根(毛母細胞)を一気に破壊する熱破壊方式であるのに対し、蓄熱式はバルジ領域への持続的な熱刺激で発毛シグナルを抑制するアプローチです。
作用機序
蓄熱式脱毛では、ダイオードレーザーなどを低出力で連続照射し、毛包周辺に徐々に熱を蓄積させます。これにより毛包幹細胞であるバルジ領域に作用し、発毛信号を抑制します。
熱破壊方式と異なり、メラニン色素への依存度が低いため、日焼け肌・色素薄毛・産毛にも反応しやすく、肌へのダメージも軽減されます。一方、効果実感までに回数を要する場合があり、個人差が大きい点もあります。
期待される効果
- 痛みの少ない脱毛体験
- 産毛・色素の薄い毛への対応
- 日焼け肌・色黒肌でも施術可能
- 施術時間の短縮(連続照射)
- 肌への負担軽減
- アトピー肌・敏感肌にも比較的安全
術式・施術の選択肢
- SHRダイオードレーザー:蓄熱式の代表機種/メディオスター等
- SHR+熱破壊式ハイブリッド:毛質に応じて切替
- SHR連続照射モード:広範囲を高速処理
施術の流れ
- カウンセリング・肌・毛質チェック
- 自己処理(前日までに剃毛)
- ジェル塗布・連続照射(15〜45分)
- クーリング・保湿
- 施術後の生活指導
リスク・副作用・ダウンタイム
- やけど(出力過剰時)
- 毛嚢炎
- 色素沈着・色素脱失
- 効果の個人差が大きい
- 硬毛化(産毛や薄毛での発生例)
- ヘルペス誘発(既感染者)
熱破壊式との違い
医療脱毛のレーザー方式は熱破壊式と蓄熱式に大きく分かれ、特性が異なります。
- 熱破壊式:高出力/毛根破壊/太い毛に強い/痛み強め
- 蓄熱式(SHR):低出力連続/バルジ領域に作用/産毛に強い/痛み弱め
濃い毛が多い男性のヒゲや女性のVIOは熱破壊式、産毛中心の顔や日焼け肌では蓄熱式が選ばれる傾向にあります。両方式を備えたクリニックでは毛質に応じて使い分けられます。
こんな方に向いている施術
- 脱毛の痛みが苦手で、続けられるか不安な方
- 産毛中心の脱毛を希望する方(顔の脱毛など)
- 日焼け肌・色黒肌で熱破壊式の出力が下げられがちな方
- アトピー肌・敏感肌で肌負担を抑えたい方
- 短時間で広範囲を処理したい方
ただし、これらに当てはまる場合でも、最終的な適応判断は医師の診察を経て行われます。自己判断ではなく、専門医のカウンセリングで自身に適しているかを確認することが重要です。
経験豊富な医師に相談を
蓄熱式脱毛は痛みが少ない反面、効果実感に時間がかかる場合があり、毛質や肌質に応じた出力調整が重要です。医療脱毛機器の知識と経験が豊富な医師のもとで、自分の毛質・肌質・目標とする減毛レベルを含めて十分にカウンセリングを受けることが、満足のいく結果につながります。