涙袋・目元下脂肪注入
(ナミダブクロシボウチュウニュウ)
Tear Trough Fat Grafting
目元下のクマ・凹み(涙袋下のtear trough)に脂肪を注入してフラットにする施術。ヒアルロン酸より長期効果が期待できる一方、技術差が結果に直結する難しい部位の注入。
涙袋・目元下脂肪注入とは
涙袋・目元下脂肪注入(Tear Trough Fat Grafting)は、目元下のクマ・凹み(tear troughと呼ばれる涙袋下の溝)に脂肪を注入してフラットにする施術です。ヒアルロン酸涙袋形成より長期効果が期待できる一方、技術差が結果に直結する難しい部位の注入です。
tear troughは皮膚が薄くチンダル現象(青み)が出やすい部位で、注入量・深さ・技術に高度な配慮が必要。日本では脂肪注入よりヒアルロン酸が主流ですが、長期効果を希望する方の選択肢として一定のニーズがあります。
期待される効果
- 目元下のクマ・凹みの改善
- 目元下のなだらかなライン形成
- 顔の若返り効果
- 長期的なボリューム維持
- ヒアルロン酸繰り返しからの卒業
tear troughの3タイプ
- 影クマ(凹みクマ):tear troughの凹みが影に
- 青クマ:薄い皮膚から血管が透ける
- 茶クマ:色素沈着型(注入では治らない)
- 骨格的tear trough:先天性の凹み
- 加齢性tear trough:脂肪減少・たるみ由来
- 複合型:複数原因の混在
施術の流れ
初回は目元下の状態を診察。手術当日は局所麻酔下で30分〜1時間。脂肪採取(吸引)後、処理した脂肪を細針で少量ずつ多点注入。眼窩下動脈・滑車神経の損傷予防のため、慎重な解剖学的アプローチが必要です。
経過と効果実感
- 1〜2週間:腫れ・内出血が目立つ
- 1ヶ月:腫れの消失
- 3ヶ月:生着安定・最終仕上がり
- 長期:生着分は持続
- 修正困難:過剰生着の除去は手術要
リスク・副作用
- チンダル現象様の青み:薄い皮膚で目立つ
- しこり・脂肪壊石:石灰化リスク
- 視覚障害(血管塞栓):稀だが重大、失明リスク
- 左右差:完全な対称は技術的に困難
- 過剰生着での膨らみ:取り除きが困難
- 技術差大:最も難易度の高い部位の一つ
- 長期の凹凸:表面の不整
費用相場
両側で20〜45万円。脂肪注入の中では小範囲ですが、技術料が高めの設定です。クリニック選びではtear trough脂肪注入の症例数と血管塞栓予防のプロトコルを事前に確認しましょう。
向いている人・他の選択肢を検討すべき人
向いている人:影クマ・青クマで目元下の凹みが目立つ/ヒアルロン酸を繰り返してきた/長期効果を希望/脂肪採取部位がある方。
他の選択肢を検討すべき人:茶クマ(色素沈着)はレーザー・トラネキサム酸・スキンケアで対応。修正可能性重視ならヒアルロン酸。重度のたるみは下眼瞼脱脂・形成を併用すべきケースも。
目元下脂肪注入は最も難易度が高い部位の一つで、医師の経験と技術が結果を大きく左右します。形成外科または美容外科の経験豊富な医師のもとで原因評価とリスク説明を丁寧に受けて判断することをおすすめします。