スキンバイブ
(スキンバイブ)
SkinVive by JUVÉDERM
アラガン社が開発した「スキンブースター」型ヒアルロン酸製剤。皮膚の浅い層にマイクロデポ注入し、形を変えるのではなく肌そのものの質感・ハリ・うるおいを底上げする新しいタイプの注入治療。
スキンバイブとは
スキンバイブ(SkinVive by JUVÉDERM)は、ヒアルロン酸製剤のリーディングブランドであるJUVÉDERM(ジュビダーム)シリーズを擁するアラガン社(現アッヴィ/Allergan Aesthetics)が開発した、新しいタイプの注入治療製剤です。
従来のヒアルロン酸が「ボリュームを出す」「形を変える」ことを目的とするのに対し、スキンバイブは「肌そのものの質感・ハリ・うるおいを底上げする」ことを目的としたスキンブースターと呼ばれるカテゴリーの製剤です。米国ではFDA認可を取得し、頬の肌質改善で広く使用されています。
作用機序
スキンバイブは、皮膚の真皮浅層にごく少量ずつ複数箇所(マイクロデポ)に注入されます。注入されたヒアルロン酸は、自身の重さの数百倍の水分を保持する性質を持ち、肌の内側から保水・うるおい・ハリを生み出します。
さらに、ヒアルロン酸の存在が皮膚の線維芽細胞を活性化させ、コラーゲン・エラスチンの生成を促すことで、注入した部分以外の周辺の肌質も整っていくとされています。形を変える従来のヒアルロン酸とは異なり、注入後も顔の輪郭は変わらず、肌の質感だけが向上するのが特徴です。
期待される効果
- 肌のハリ・弾力の向上
- 内側から発光するようなツヤ感(いわゆる「グロー肌」)
- 肌の水分量・うるおい感の改善
- 毛穴の引き締まり
- 小じわ・ちりめんじわの改善
- ファンデーションのノリ改善
効果は施術後2〜4週間で徐々に現れ、3ヶ月程度でピークを迎えるのが一般的です。1回でも変化を感じられるとされていますが、肌の状態や年齢によって初回は2回(4週間〜6週間あけて)の施術が推奨されることもあります。
他のスキンブースターとの違い
スキンブースターのカテゴリには複数の製剤があり、それぞれ成分・作用が異なります。
- スキンバイブ:ヒアルロン酸+VYCROSS技術(架橋技術)/持続性が長い/米国FDA認可
- プロファイロ:高純度ヒアルロン酸(高分子+低分子)/注入が独自プロトコル(顔10点)
- スネコス:ヒアルロン酸+6種類のアミノ酸/真皮再生にフォーカス
- ジャルプロ:ヒアルロン酸+アミノ酸/皮膚の若返りに特化
- リジュラン:ポリヌクレオチド(PN)/サーモン由来DNA成分/肌再生
スキンバイブは、アラガンの独自架橋技術VYCROSSにより、注入後も滑らかで自然な仕上がりが続くとされています。日本国内でも導入クリニックが増えてきており、注目度の高いスキンブースター製剤です。
施術の流れ
- カウンセリング:肌状態の診断、注入部位とデザインの決定
- 洗顔・麻酔:表面麻酔クリームを20〜30分塗布(クリニックにより氷冷のみのケースも)
- マーキング:注入ポイントを医師が肌にマーキング
- 注入:細い針で複数箇所に少量ずつ注入。施術時間は10〜20分程度
- アイシング・帰宅:注入後に冷却し、当日からメイクは控えめに
リスク・副作用・ダウンタイム
- 注入痕の赤み・腫れ:施術直後は注入箇所が点状に赤くなり、1〜3日続く
- 内出血:稀に発生し、1週間程度で吸収される
- しこり:注入直後にぽつぽつとしたしこりを感じる場合があるが、通常は数日で平らになる
- 痛み・違和感:当日〜数日のじんじんとした感覚
- アレルギー反応:ヒアルロン酸成分に対する過敏症(極めて稀)
- 血管閉塞:注入で血管に薬剤が入り、皮膚壊死・視力障害につながる重大な合併症(極めて稀)
- 感染:注入部位の細菌感染(清潔操作で予防)
ダウンタイムは比較的短く、注入痕の赤み・腫れが落ち着けば翌日から日常生活が可能な場合が多いですが、当日の激しい運動・飲酒・サウナ・うつ伏せ寝は避けるよう推奨されます。
費用相場と頻度
- 1回(1cc・両頬):6〜15万円
- 2回コース(初回プロトコル):12〜25万円
効果の持続は約6ヶ月とされ、効果を維持するには半年に1回のペースでの継続施術が推奨されます。新しい製剤のため、導入クリニックや料金設定にばらつきがあります。
スキンバイブが向いている人・向いていない人
向いている人:顔の形は変えたくないが肌質を底上げしたい/頬の毛穴やハリ不足が気になる/自然なツヤ感・うるおい感を出したい/メイクで隠しきれない肌の質感を改善したい
向いていない人:妊娠中・授乳中/施術部位に活動性の感染(ヘルペス等)がある/重度のアレルギー体質/自己免疫疾患/重度のたるみ・ボリューム不足(別の治療法が適応)
スキンバイブは「肌の質感を変える」ことを目的とした製剤で、輪郭やボリュームを変えるものではありません。希望する変化が肌質改善なのか、形の変化なのかをカウンセリングで明確にし、自分の悩みに合った治療法を医師と相談してください。