ヒアル溶解
(ヒアルヨウカイ)

Hyaluronidase Injection

ヒアル溶解は、過去に注入したヒアルロン酸を分解酵素ヒアルロニダーゼで溶かす施術です。仕上がりの修正や、しこり・偏りなどのトラブル対応として用いられ、注入治療のリカバリー手段として注目されています。

ヒアル溶解とは

ヒアル溶解とは、過去に注入したヒアルロン酸を、分解酵素であるヒアルロニダーゼによって溶かす施術を指します。注入治療では、仕上がりが想定と異なったり、量が多すぎたり、しこりや偏りが生じたりすることがあります。こうした際に、注入物を分解して調整する目的で用いられるのがヒアル溶解です。注入のやり直しや左右差の修正、不自然な膨らみのリカバリー手段として、近年関心が高まっている施術の一つとされています。

期待される効果

  • 注入したヒアルロン酸の量や厚みの調整が期待されます
  • しこりや凹凸、不自然な膨らみの軽減が期待されます
  • 左右差や偏りの修正に役立つとされます
  • 仕上がりに納得できなかった場合のリセット手段として用いられます
  • 血管圧迫などのトラブル対応として選択されることもあります

施術の流れ

まずカウンセリングで、過去に注入した部位や製剤の種類、現在の状態を確認します。アレルギーの有無を調べるため、事前にパッチテストを行うクリニックもあります。施術当日は、対象部位を消毒し、必要に応じて麻酔を併用したうえで、ヒアルロニダーゼを注射します。注入は数分から十数分程度で終わることが多く、分解の進み具合を見ながら量を調整していきます。状態によっては、複数回に分けて溶解を進めるケースもあります。施術後はその日のうちに帰宅できることが一般的とされています。

施術後のケアと効果実感の目安

施術後は、注射部位の腫れや赤み、軽い痛みが生じる場合があります。当日は強くこすったり、過度に温めたりする行為は控えるとよいでしょう。効果の実感には個人差がありますが、おおよその目安は次のとおりです。

  • 施術直後〜当日:腫れや赤みが出やすい時期
  • 1〜3日後:分解が進み、膨らみの変化を感じやすい時期
  • 1週間前後:腫れが落ち着き、仕上がりが安定しやすい時期

分解されたヒアルロン酸は元に戻ることはありません。溶解しすぎた場合や、追加の調整を希望する場合は、改めて医師に相談したうえで再注入などを検討することになります。経過に不安があるときは、自己判断せず受診先へ問い合わせておくと安心です。

リスク・副作用

  • ヒアルロニダーゼに対するアレルギー反応が起こる場合があります
  • 注射部位の腫れ、赤み、熱感が生じることがあります
  • 内出血が起こり、数日から数週間残る場合があります
  • 分解が想定以上に進み、凹みやボリューム不足が生じる可能性があります
  • 体内に元々あるヒアルロン酸も影響を受け、一時的に張りが低下する場合があります
  • まれにショックなどの重い反応が報告されることがあります

費用相場

費用は1部位あたりおおむね1万円〜3万円前後が目安とされます。分解する範囲や注入量、必要となる施術回数によって金額は変動します。パッチテストや麻酔が別料金となるケースもあります。

費用比較の留意点として、表示価格の安さだけで判断するのは控えたほうがよいでしょう。使用する酵素製剤の種類や、追加溶解が必要になった場合の費用、アフターフォローの体制はクリニックごとに異なります。料金にどこまで含まれるかを、事前に確認しておくとよいでしょう。

向いている人・向いていない人

  • 注入したヒアルロン酸の仕上がりに納得できていない人
  • しこりや左右差、不自然な膨らみを調整したい人
  • 注入治療をいったんリセットして再検討したい人
  • 酵素製剤にアレルギーがある人は慎重な判断が必要です
  • 妊娠中・授乳中の人は事前に医師へ相談することがすすめられます

ヒアル溶解は、注入物の状態や体質によって適応や仕上がりが変わります。どのくらい分解すべきか、再注入が必要かといった判断には専門的な見極めが求められます。施術を検討する際は、注入治療の経験が豊富な医師によるカウンセリングを受け、十分に相談したうえで進めることをおすすめします。

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