脂肪吸引後の脂肪注入
(シボウキュウインゴノシボウチュウニュウ)
Liposuction with Fat Grafting
脂肪吸引後の脂肪注入は、気になる部位から吸引した自分の脂肪を、別の部位へ移植してボリュームや凹凸を整える施術です。痩身とボリューム形成を組み合わせる考え方が特徴とされています。
脂肪吸引後の脂肪注入とは
脂肪吸引後の脂肪注入とは、太ももやお腹などの気になる部位から吸引した自分自身の脂肪を、ボリュームを出したい別の部位へ移植する施術を指します。痩せたい部位の脂肪を減らしながら、ふっくらさせたい部位を整えるという、二つの目的を一度のプロセスで組み合わせる考え方が特徴とされています。注入する素材が自家組織であるため、ヒアルロン酸などの顔の脂肪注入と同様に、体に馴染みやすいと考えられています。仕上がりやボリュームの定着には個人差があり、目的や体質によって適応が異なります。
期待される効果
- 気になる部位のサイズダウンと、注入部位のボリュームアップを同時に目指せること
- 自家組織を用いるため、異物を入れることへの抵抗が少ないと考えられること
- 凹凸やくぼみのある部位を、なだらかに整えやすいとされること
- 輪郭やボディラインのバランス調整に用いられること
- 生着した脂肪は長期的に定着すると考えられること(定着率には個人差があります)
施術の流れ
まずカウンセリングで、吸引したい部位と注入したい部位、希望するボリューム感を確認します。施術当日は麻酔を行い、まず気になる部位から脂肪を吸引します。採取した脂肪は遠心分離などで精製し、不純物を取り除いて定着しやすい脂肪細胞を準備します。その後、注入部位へ少量ずつ層状に脂肪を移植し、形を整えていきます。吸引部位には圧迫固定を行う場合があり、施術時間は範囲によって変わります。麻酔の種類や固定方法はクリニックや体調により異なるため、事前に確認しておくとよいでしょう。
施術後のケアと効果実感の目安
施術後は吸引部位・注入部位ともに腫れや内出血が生じやすく、回復には段階があります。注入した脂肪の一部は吸収されるため、最終的なボリュームが落ち着くまでには時間がかかると考えられています。経過の目安は次のとおりですが、個人差があります。
- 施術直後〜3日:腫れ・内出血が出やすい時期。安静を心がける
- 1〜2週間:内出血が薄れ始め、圧迫固定の調整が行われることもある
- 3〜4週間:腫れが落ち着き、日常生活に戻りやすくなる時期
- 2〜3か月以降:注入脂肪の定着が進み、ボリュームが安定してくる目安
定着を妨げないよう、注入部位への過度な圧迫やマッサージは控え、医師の指示に沿ったケアを続けることが大切です。喫煙や急激な体重変動は生着に影響する場合があるため、生活面の注意点も相談しておくと安心です。
リスク・副作用
- 吸引部位・注入部位の腫れ、内出血、痛み
- 注入した脂肪の生着率にばらつきがあり、ボリュームが想定より減る場合があること
- 左右差や凹凸など、仕上がりの不均一が生じる可能性
- 注入部位のしこり(硬結)や石灰化、嚢胞形成
- 感染や血腫が起こる可能性
- 吸引部位の皮膚のたるみや知覚の変化
- まれに脂肪塞栓など重い合併症のリスク
費用相場
費用は吸引部位と注入部位の組み合わせや範囲によって幅があり、おおむね30万〜100万円台が一つの目安とされています。複数部位の吸引や広範囲の注入を行う場合は、費用が上がる傾向があります。麻酔代やアフターケア、圧迫固定の費用が別途必要になることもあります。
費用比較の留意点として、料金を比較する際は、提示価格に麻酔・薬代・再診料が含まれるかを確認することが大切です。脂肪注入は定着率により追加注入を検討する場合があり、修正時の費用方針もあらかじめ把握しておくと安心です。価格の安さだけで選ぶのではなく、医師の経験やアフターフォロー体制を含めて総合的に検討するとよいでしょう。
向いている人・向いていない人
- 気になる部位を減らしつつ、別の部位にボリュームを出したい人
- 異物ではなく自分の脂肪を用いた施術を希望する人
- くぼみや凹凸をなだらかに整えたいと考えている人
- ダウンタイムや定着率の個人差を理解したうえで検討できる人
- 採取に十分な脂肪が少ない人や、極端な体重変動が予想される人は適さない場合があること
脂肪吸引後の脂肪注入は、吸引と注入の両方の技術が求められる施術であり、仕上がりや定着には個人差があります。ご自身の体質や希望に合うかどうかは一人ひとり異なるため、カウンセリングで十分に説明を受け、経験豊富な医師とよく相談したうえで判断することをおすすめします。