PRP育毛
(ピーアールピーイクモウ)
PRP Hair Restoration
自分の血液から濃縮した血小板(多血小板血漿)を頭皮に注入する自家再生施術。血小板に含まれる成長因子で毛包の再活性化をサポートし、AGA・FAGA治療の補助的選択肢として用いられる。
PRP育毛とは
PRP育毛(多血小板血漿育毛)は、自分の血液から濃縮した血小板(PRP=Platelet-Rich Plasma)を頭皮に注入する自家再生施術です。美容医療のPRP療法の応用で、毛包再活性化を狙う育毛アプローチとして近年注目されています。
自己血液から作成するためアレルギーリスクが低いのが特長で、内服薬が合わない方やFAGA症例の選択肢として用いられます。AGA治療ではAGAの標準内服(フィナ・デュタ・ミノキシジル)と併用してさらなる結果向上を狙うパターンも一般的です。
期待される効果
- 毛髪密度の改善のサポート
- 毛髪一本一本の太さ向上
- 頭皮の血流・栄養状態の改善
- 毛周期の正常化サポート
- 内服・外用との併用で結果の積み増し
施術の流れ
カウンセリングで頭皮状態を評価し、適応を確認します。施術当日は採血(10〜30ml程度)を行い、遠心分離機で血小板を濃縮してPRPを作成します。並行して頭皮に表面麻酔を30〜60分塗布し、極細針またはメソガンで頭皮全体に格子状に注入します。所要時間は採血を含めて60〜90分程度で、施術後は冷却を行います。1〜3ヶ月ごとに3〜6回のコースが標準的です。
施術後のケアと効果実感の目安
当日の洗髪・激しい運動・サウナ・飲酒は控えるのが一般的です。注入痕の保湿と紫外線対策を行い、刺激の強いシャンプー・ヘアカラー・パーマは1週間程度避けます。睡眠・栄養・ストレス管理など生活習慣の見直しを並走させると、結果が安定しやすくなります。
- 当日:採血部位と頭皮注入痕の赤み・軽い腫れ
- 翌日〜3日:腫れが落ち着き、洗髪再開
- 1〜2ヶ月:抜け毛の減少を感じる方が増える
- 3〜6ヶ月:毛髪のハリ・コシ・密度の変化を実感しやすい
- コース完了後:6〜12ヶ月の維持期、追加メンテナンスで延長
リスク・副作用
- 採血・注入時の痛み:麻酔下でも一定の違和感
- 注入痕の赤み・腫れ:1〜3日続くことがある
- 内出血:稀に1週間程度残る
- 感染:清潔操作下でも稀に発生し得る
- 頭皮のかゆみ・刺激反応:個人差がある
- 効果に個人差:体質・進行度で結果が変動
- 採血が苦手な方には負担:毎回10〜30mlの採血が必要
費用相場
1回あたり5〜10万円が目安で、注入範囲とPRP作成キットによって変動します。3〜6回1コースでコース総額は15〜60万円程度です。HARG療法より安価ですが、エビデンスレベルや結果安定性は症例で差が出るため、医師と十分に相談する必要があります。
提示価格にPRP作成キット代・麻酔代・アフターケアが含まれているかを事前に確認しましょう。再生医療等の安全性確保法に基づく届出施設で実施されているかも、選択時の重要なチェックポイントです。
クリニック選びでは、再生医療等の安全性確保法に基づく届出済み施設かを事前に確認しましょう。PRP作成キットの種類(遠心分離方式・濃度)でも結果に差が出るため、使用するキットと採血量の説明を受けたうえで複数院を比較するのがおすすめです。
PRP育毛が向いている人・向いていない人
向いている人:アレルギー体質で外来製剤を避けたい/内服薬が合わない/FAGAで治療選択肢が限られる女性/自家血液由来の自然な治療を希望する方。
向いていない人:採血が極端に苦手/血小板機能低下症など血液疾患/頭皮に活動性の感染がある/妊娠中・授乳中/継続コースの通院が難しい方。
PRP育毛は再生医療等安全性確保法に基づく届出施設での実施が前提です。届出済みクリニックの経験豊富な医師のもとで、内服・外用との組み合わせを含めた長期治療プランを丁寧にカウンセリングで相談したうえで判断してください。