PRP療法
(ピーアールピーリョウホウ)

PRP / Platelet-Rich Plasma Therapy

自分の血液から血小板を濃縮した「多血小板血漿(PRP)」を肌や頭皮に注入する再生医療。アレルギーリスクが極めて低く、長期的なコラーゲン生成・若返り効果が期待できる。

PRP療法とは

PRP療法は、自分の血液から血小板を濃縮した「多血小板血漿(Platelet-Rich Plasma)」を肌や頭皮に注入する再生医療です。スポーツ医学の領域でアスリートの怪我治療に広く使われている技術が、美容医療にも応用されたものです。

自分の血液を使うため、アレルギー・拒絶反応のリスクが極めて低いことが最大の特徴です。注入された血小板から放出される成長因子(PDGF、TGF-β、VEGFなど)が、組織の修復・再生・コラーゲン生成を促進します。

作用機序

血液中の血小板には、組織が傷ついたときに止血・修復を促す多種多様な成長因子が含まれています。PRP療法では、採血した血液を遠心分離機にかけて血小板を高濃度に濃縮し、これを肌や頭皮に注入します。

注入された血小板が放出する成長因子が、線維芽細胞を活性化させ、コラーゲンエラスチンヒアルロン酸の自己生産を促します。また、毛包の活性化も促されるため、薄毛治療にも応用されます。

効果は1ヶ月程度から実感し、3〜6ヶ月かけてピークを迎えます。再生医療なので、即効性はないものの、1〜2年の長期持続が期待できます。

期待される効果

  • 目元のクマ・くぼみの改善
  • 肌のハリ・弾力アップ
  • 小じわ・ちりめんジワの改善
  • 毛穴・キメの改善
  • 頭皮の薄毛・抜け毛改善(PRP育毛
  • 傷跡の修復促進

特に目元への適応で評価が高く、ヒアルロン酸では違和感が出やすい部位の若返りに選ばれます。

施術の流れ

  1. カウンセリング:肌状態・目的の確認
  2. 採血:腕から10〜20mL程度の採血
  3. 遠心分離:専用機器で血小板を濃縮(10〜30分)
  4. 麻酔:必要に応じて表面麻酔クリームを塗布
  5. 注入:濃縮されたPRPを目的部位に注入
  6. クールダウン・帰宅:当日からメイクは控えめに

採血からの一連の流れで、施術全体は1〜1.5時間程度で完了します。

スキンブースターとの違い

PRPは自己組織を使うため、最も生体適合性が高い再生医療です。一方で、個人差が大きい(血小板の質と量による)のが特徴です。

リスク・副作用・ダウンタイム

  • 注入痕の赤み・腫れ:1〜3日
  • 内出血:1週間程度で吸収
  • 痛み:注入時の針痛
  • 感染:稀に発生
  • しこり:稀に長期的なしこりが残る症例
  • 効果の個人差:血小板の質により効果に差

自己血液を使うためアレルギーリスクは極めて低いですが、感染対策と無菌操作がクリニックの管理体制で重要になります。

費用相場と頻度

  • 目元1回:5〜15万円
  • 顔全体1回:10〜30万円
  • 頭皮(薄毛治療)1回:5〜15万円
  • 2〜3回コース:割引あり

初回は2〜3回の施術が推奨されます。その後は1〜2年に1回のメンテナンス。再生医療法に基づく届出施設で施術を受ける必要があります。

PRP療法が向いている人・向いていない人

向いている人:アレルギー体質でヒアルロン酸が不安/自然な再生医療を希望/目元の改善を求める/薄毛治療を希望/長期持続を希望

向いていない人:妊娠中・授乳中/血液疾患の既往/重度の貧血/施術部位に活動性の感染がある/即効性のある変化を希望(その場合はヒアルロン酸が適応)

PRP療法は再生医療法に基づく届出を提出した医療機関でのみ施術可能です。クリニック選びの際は、再生医療届出施設であるかを必ず確認してください。

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