近赤外線治療
(キンセキガイセンチリョウ)

Near-Infrared Therapy

近赤外線治療は、波長の長い近赤外線を肌の深部へ届け、コラーゲン生成のサポートやハリ感の引き締めを目指す美容皮膚科の施術です。ダウンタイムが比較的短く、肌のたるみやくすみが気になる方に選ばれる傾向があります。

近赤外線治療とは

近赤外線治療とは、可視光より波長が長い近赤外線を肌へ照射し、深部にやさしく熱を届けることでハリ感の向上や引き締めを目指す美容皮膚科の施術です。近赤外線は表皮の表面だけでなく、真皮から皮下にかけての層まで到達しやすいとされ、加齢によって気になりはじめたたるみやくすみへのアプローチとして用いられます。レーザーや高周波と比べて刺激が穏やかな機種が多く、痛みやダウンタイムを抑えたい方に選ばれる傾向があります。肌質や悩みによって適した機種が異なるため、施術前のカウンセリングで相性を確認しておくとよいでしょう。

期待される効果

近赤外線治療では、肌の深部に熱を加えることで以下のような変化が期待されます。ただし効果には個人差があり、肌の状態や回数によって実感は異なります。

  • フェイスラインや頬のハリ感の向上
  • 肌全体の引き締まった印象づくり
  • キメの乱れくすみ感の軽減
  • 毛穴の目立ちにくさのサポート
  • 透明感のある肌印象への変化

施術の流れ

まずカウンセリングで肌の悩みや希望を共有し、近赤外線治療が合うかを医師が確認します。当日は洗顔でメイクや皮脂を落とし、照射の妨げにならないよう肌を整えます。続いてジェルや保護クリームを塗布し、機種に応じた出力で顔全体へ近赤外線を照射していきます。照射中はじんわりとした温かさを感じることが多く、痛みは比較的少ないとされます。施術時間は範囲にもよりますが、おおむね20〜40分程度が目安です。終了後はクールダウンと保湿、紫外線対策を行い、当日からメイクできる場合もあります。

施術後のケアと効果実感の目安

施術直後は軽い赤みやほてりを感じることがありますが、多くは数時間〜翌日ほどで落ち着く傾向があります。肌が一時的に乾燥しやすくなるため、保湿と紫外線対策をていねいに行うことが大切です。効果の実感には時間差があり、おおよそ次のような経過をたどることが多いとされています。

  • 施術直後〜数日:肌のなめらかさやしっとり感を感じやすい時期
  • 2〜4週間後:ハリ感や引き締まった印象が出はじめる目安
  • 1〜3か月後:コラーゲン生成のサポートにより変化を感じやすい時期

変化は一時的なものになりやすいため、数週間〜数か月ごとに定期的なメンテナンスを取り入れると、実感が保たれやすいと考えられています。最適な間隔は肌状態によって異なるため、医師に相談しながら調整するとよいでしょう。

リスク・副作用

近赤外線治療は刺激が穏やかな施術とされますが、以下のようなリスク・副作用が生じる可能性があります。気になる症状が続く場合は、施術を受けたクリニックへ相談してください。

  • 照射部位の赤みやほてり
  • 一時的な熱感やひりつき
  • 肌の乾燥や軽い皮むけ
  • まれに水疱や軽いやけど
  • 色素沈着が生じる可能性
  • 体質によるかゆみや刺激感

費用相場

近赤外線治療の費用は、1回あたりおおむね1万〜4万円程度が目安です。照射範囲や使用する機種、クリニックの料金設定によって幅があります。1回のみでなく、数回の継続でコース提供される場合が多く、コースの総額は5万〜15万円程度になることもあります。初回トライアル価格を設けているクリニックもあります。

費用比較の留意点として、表示価格が1回分かコース全体かを事前に確認しておくとよいでしょう。麻酔代やアフターケア代、保湿剤などが別途必要になる場合もあります。価格の安さだけで選ぶのではなく、機種の特徴や担当医の経験、照射範囲を含めて総合的に検討することが大切です。

向いている人・向いていない人

近赤外線治療は、次のような方に向いていると考えられます。一方で、肌の状態や体質によっては適さない場合もあります。

  • 向いている人:肌のハリやたるみが気になりはじめた方
  • 向いている人:ダウンタイムを抑えたい方
  • 向いている人:穏やかな刺激の施術を希望する方
  • 向いていない人:照射部位に強い炎症や傷がある方
  • 向いていない人:妊娠中・授乳中の方
  • 向いていない人:光線過敏症などの既往がある方

自分の肌に合うかどうかは自己判断が難しいため、施術前に経験豊富な医師のカウンセリングを受け、リスクや回数の目安も含めてよく相談することをおすすめします。

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