ロングパルスNd:YAGレーザー
(ロングパルスエヌディーヤグ)
Long-Pulsed Nd:YAG Laser
波長1064nmの長パルス幅レーザー。メラニン吸収率が低く色黒肌でも安全に施術できる脱毛光源として知られ、深部血管治療やジェネシスのような肌質改善にも応用される。
ロングパルスNd:YAGレーザーとは
ロングパルスNd:YAGレーザーは、波長1064nmを長いパルス幅で照射するレーザーの総称です。代表機種にCandela社の「ジェントルヤグ」「ジェントルマックス Pro」、Cutera社の「クールグライド」、Lutronic社の「クラリティ」などがあります。
1064nmはメラニン吸収率が低い一方で皮膚深部まで透過するため、色黒肌でも熱傷リスクを抑えながら医療脱毛が行えます。また、深部血管にも到達するため毛細血管拡張症や下肢静脈の治療、レーザージェネシスのような肌質改善モードにも応用される多用途な光源です。
期待される効果
- 色黒肌・日焼け肌の脱毛
- 太く頑固な毛・男性のヒゲ脱毛
- 毛細血管拡張症・赤あざの改善
- 下肢の細い静脈瘤の治療
- 肌のハリ・キメ改善(ジェネシス系モード)
施術の流れ
カウンセリングで肌色・毛質・治療目的を確認し、テスト照射で出力を決定します。脱毛では電気シェーバーで剃毛後、ゴーグルを装着し対象部位に照射します。1064nmは表皮への影響が少ない一方、深部に強い熱が入るため痛みは比較的強めで、冷却を併用しながら進めます。所要時間は範囲によって10〜60分、脱毛では4〜8週間ごとに5〜8回が標準ペースです。
施術後のケアと効果実感の目安
当日は保湿と紫外線対策を徹底し、サウナ・長湯・激しい運動・飲酒は控えるのが一般的です。脱毛部位の自己処理は電気シェーバーに限定し、毛抜きやワックスは避けます。1064nmは深部に強い熱が入る分、施術後の冷却を丁寧に行うことが赤みや腫れの緩和につながります。
- 当日:赤み・温感、冷却と保湿を継続
- 1〜2週間:照射した毛が抜け落ちる
- 4〜8週後:次回照射のタイミング
- 3〜5回後:減毛効果が実感しやすい
- 5〜8回コース完了:半永続的な減毛が期待できる
毛周期に合わせて4〜8週間ごとに5〜8回のコースを組み、その後は1〜2年ごとのメンテナンスが目安です。男性のヒゲ脱毛は毛量が多く回数を重ねる必要があり、痛みを抑えるための麻酔クリームの併用や出力の段階的調整について、医師と相談しながら進めると継続しやすくなります。
リスク・副作用
- 赤み・温感:数時間で軽快
- 強めの痛み:1064nmの特性で出やすい
- 熱傷・水疱:出力過多で稀に発生
- 色素沈着:肌質や紫外線対策で発生し得る
- 毛嚢炎:脱毛後に稀に発生
- 硬毛化:産毛部位で稀に発生
- 紫斑:血管病変治療では1〜2週間続くことがある
費用相場
脱毛での部位別1回照射は1〜3万円、全身脱毛コース(5〜8回)は15〜40万円が目安です。男性のヒゲ脱毛は1回1〜2万円程度、6回コースで10〜18万円が一般的です。血管病変治療は対象範囲ごとの設定で、1回2〜8万円程度が相場です。
男性のヒゲ脱毛や深部血管治療では麻酔の選択肢と費用を確認しましょう。提示されたコース価格に麻酔・剃毛費・追加照射規定が含まれているかをチェックし、複数院で比較すると判断しやすくなります。
ロングパルスNd:YAGが向いている人・向いていない人
向いている人:色黒肌・日焼け肌で他のレーザーが使いにくい/太く頑固な毛・男性のヒゲ脱毛をしたい/毛細血管拡張症・赤あざがある方。
向いていない人:痛みに極端に弱い/妊娠中/施術部位に活動性の感染がある/光感受性の内服薬使用中/産毛部位の脱毛のみが目的の方。
ロングパルスNd:YAGは深部に作用する強力な光源だからこそ、適応判断と出力設定に医師の経験が反映されます。経験豊富な医師とカウンセリングで肌質・毛質・治療目的に合った設定を相談したうえで施術を受けてください。