シミが薄くなる過程とDNA修復の関係を研究。ポーラ化成工業が発表
発信元:ポーラ化成工業株式会社
ポーラ化成工業が、シミの変化とDNA修復に関わるNEIL3の研究を発表。20週間の肌の追跡調査と細胞実験を分け、製品の効果との違いを整理します。
ポーラ化成工業は9月24日、シミが自然に薄くなる過程と、DNAの損傷を修復する仕組みとの関係を調べた研究を発表しました。9月28日〜10月1日にオーストラリア・パースで開かれるIFSCC世界大会で報告する予定です。新しいシミケアにつながる可能性を探る研究で、市販化粧品による改善効果の発表とは区別して読む必要があります。
発表の要点:同じシミを20週間追跡
研究では、ごく少量の皮膚試料を採取するマイクロバイオプシーを使い、シミのある肌を20週間追跡しました。同社によると、自然に色が薄くなった肌では、DNA修復に関わる遺伝子の働きが高まり、その中心に「NEIL3」があることが分かったとしています。
これは、人の肌の変化と遺伝子の働きを追った結果です。「NEIL3を増やせば、誰のシミでも薄くなる」と示したものではありません。
細胞実験で調べたこと
別の細胞実験では、NEIL3を減らす処理によって紫外線照射後のDNA修復が遅れ、メラニンの取り込みが増える結果が得られたと説明しています。ヒメフウロという植物のエキスについても、NEIL3の発現量を増やし、メラニンの取り込みを抑える結果を報告しています。
ただし、この細胞実験の結果だけでは、同じ成分を含む化粧品を人の肌に塗った際の効果や、シミの再発予防を判断できません。実験で働きを調べることと、製品として使った場合の有用性を確かめることは別の段階です。
編集部の解説:研究ニュースから製品を選ぶ前に
今回の発表で注目したいのは、メラニンそのものだけでなく、細胞がメラニンを取り込む背景にも目を向けている点です。一方で、「新しい仕組みが分かった」という見出しから、「すぐに使える新しい治療ができた」と読み替えないことも大切です。
今後、関連する製品や施術の説明を見る際には、人を対象に試したのか、どの製品・使用条件で調べたのか、何と比較したのかを確認すると、研究と宣伝を整理しやすくなります。成分名が同じでも、今回の結果をそのまま当てはめられるとは限りません。
背景を知るには、メラニン色素と老人性色素斑の解説も参考になります。
出典
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